格安SIM(MVNO)を契約する際の重要なポイントの1つがドコモやau、ソフトバンクといったMNOとMVNOの間に入り、MVNOに対して様々なサポートを行うMVNEがどこであるかを知ることです。
というわけで、今回は格安SIM(MVNO)のMVNEを調べる方法を紹介します。
MVNOのMVNEを特定する方法
MVNEを特定する方法はとてもカンタンで、アクセスポイント名(APN)を所有する事業者を特定するだけです。
アクセスポイント名と呼ばれていますが、これはドメイン(インターネット上の住所ようなもの)でもあります。ドメインを誰が所有しているかはレジストリと呼ばれる団体によって管理されていて、whois検索というサービスを使えば、カンタンにドメインの所有者を調べることが可能です。
例えば、「DMM mobile」ならば、APNは「vmobile.jp」となっています。APNは、格安SIM提供元の公式サイトの設定方法を紹介するページに記載されていて、契約していなくても閲覧することが可能です。
これをwhois検索にかけてみると、Registrantに「Internet Initiative Japan Inc.」と表示されたのでMVNEはIIJであることがわかります。IIJは自らもIIJmioとして格安SIMを提供していますが、MVNEとしてDMM mobileの支援もしているということがわかります。
ほとんどは上記の方法でMVNEの特定が可能ですが、一部特定できない場合もあります。
例えば、ニフティが提供しているNifMoのAPNは「mda.nifty.com」で、whois検索をかけなくともドメインの所有者がニフティであることがわかりますが、ニフティはMVNE事業者ではありません。
NifMoのリモートホストが「mobac01.tokyo.ocn.ne.jp」となっていることから、ocn.ne.jpの所有者であるNTTコミュニケーションズがMVNEとのことです。
リモートホストは「mobac01.tokyo.ocn.ne.jp」となっており、ぷららとOCNに共通するキーワードが出てきています。
引用元:NifMoは最高の格安SIMになるか?割引でワンコイン以下の最安料金、回線元がOCNでコスパが良くおすすめ | スマホ辞典
whois検索で特定できない場合は今のところNifMoぐらいではないでしょうか。ほとんどはAPNのドメイン所有者を特定することでMVNEも特定することが可能です。
格安SIMを契約するにあたってMVNEを特定するのがなぜ重要か
MVNOはデータ通信量や通信速度の上限、料金プランなどサービスの内容を決めているのに対し、MVNOを支援するMVNEは通信設備などバックエンドの開発・管理などを行っています。
MVNEによっては、混雑時に通信速度が著しく落ち込んだり、障害復旧が遅いなど不満を感じたり、逆に高速通信と低速通信を切り替えられるターボON/OFF機能やターボOFF時のデータ通信時に通信速度を高速にするブースト機能などを利用できたりと、利用できる機能や特徴も変わってきます。
さらに、将来的に提供される機能の流れも読むことができます。実際に、昨年12月にOCNモバイルONEが音声通話対応プランの提供を開始後、MVNEがOCN(NTTコミュニケーションズ)のTikiTikiモバイルやぷららモバイルLTEなどが続々と音声通話対応プランの提供を開始していました。
個人的に料金プランや通信速度と同じぐらいMVNEがどこであるのかを特定することはとても大切なことだと思っています。
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