携帯電話事業者から回線を借り入れて携帯電話・スマートフォン向けの通信サービスを提供する「MVNO」 のシェアが初めて1割を突破したことがMMD研究所の調査から明らかになった。
ワイモバイル抜きで格安SIMのシェアが初の1割突破
MMD研究所が15歳〜69歳の男女44,541人を対象に2018年2月に調査を実施し、「メインで利用している通信事業者」を聞いたところドコモが32.5%でトップ。次いでauの28.0%、ソフトバンクの22.1%となった。昨年、主要3キャリアはdocomo withやauピタットプラン/auフラットプランなど格安SIM/格安スマホ対抗策を発表したが昨年の85.7%から82.6%に3.1%ダウンする結果となった。
一方、MVNOは昨年の7.4%から10.1%まで2.7%アップ。自社で回線を持ちながら格安料金で提供するソフトバンクのサブブランド、ワイモバイルと合わせたシェアでは13.9%で昨年から3.1%アップとなった。
楽天がシェアトップ。増加率トップはUQ mobileに
「メインで利用している格安SIMサービス」(ワイモバイル除く)を聞いたところ楽天モバイルが22.2%でトップ。次いでmineoの14.3%、OCNモバイルの9.7%となった。なお、楽天モバイルのシェアに既に買収されたFREETELのシェア(4.0%)は入っていない。
前年からシェアを最も伸ばしたのはUQ mobileが+3.5%でトップ。次いで+2.6%のmineo、+2.2%の楽天モバイル、+2.0%のLINEモバイルとなっている。いずれもテレビCMを放送しており、認知度増がシェア拡大に繋がったものと予想される。一方でOCNモバイルONEやIIJmioなどがシェアを落としている。
iPhoneユーザーが大幅増
「メインで利用している格安SIMを挿しているデバイス」(ワイモバイル除く)を聞いたところ「Android」が54.5%でトップ、次いで「iPhone」の32.8%となった。昨年比でみるとAndroidは2.8%ダウン、iPhoneは7.9%アップとなった。UQ mobileや楽天モバイルが「iPhone SE」と「iPhone 6s」の取り扱いを開始したことがシェアに大きな影響を与えているようだ。
なお、ワイモバイルとUQ mobileは今年1月から「iPhone SE」の端末代金または実質支払額を大幅に値引きするキャンペーンを実施している。
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