Photo by Aaron Yoo
1月6日、Appleが昨年発売した11インチと12.9インチの新しいiPad Proを曲がったまま出荷していた問題に関するサポートページを公開した。
iPad Proの曲げは「日常使う分には気づかない程度」
Appleはサポートページで新しいiPad Proのつくりと検査方法についてアナウンスしている。
400ミクロン以下、紙4枚の厚さ未満は許容
曲げ問題が多く見られるセルラーモデルについてはモバイルデータ通信を快適に利用できるように本体の側面に小さな帯状のライン(アンテナライン)が縦方向に入っており、このアンテナラインは、高温下でアルミニウムのボディにプラスチックを吹き付ける共射出成形と呼ばれる加工法で製造されていて、プラスチックが冷却されて固まったあとに全面を削ってプラスチックとアルミニウムが一体化したボディを作り上げているそうだ。
こういった加工技術によって新しいiPad Proはいっそう厳しい仕様条件にも対応して前世代のモデルよりもさらにフラットになったとのこと。また、このフラットネス(平面度)は、どの側面においてもその全長にわたって400ミクロン以下(紙4枚の厚さ未満)しか許容しないように検査しているとのこと。
Appleの許容をユーザーが許容するかは別問題
また、新しいiPad Proはエッジが直線になったことやアンテナラインの存在によって見る角度によっては平面度におけるわずかな差が目に見えることもあるが、日常使う分には気付かない程度で、わずかな偏差が筐体の強度や製品の機能に影響を及ぼすことはなく、通常使用の過程で悪化することもないとのこと。
その上でボディに問題がある場合―つまり、どの側面においてもその全長にわたって400ミクロン(紙4枚の厚さ未満)を超える曲げがある場合はAppleサポートに問い合わせてくださいとしており、Appleから直接購入した製品に関しては14日間の返品が可能、1年間の製品保証によって材質上および製造上の欠陥による損傷も保証の対象になるとアナウンスしている。
通常、こういった欠陥が見つかった場合は修理および交換プログラムを発表して無償で対応するが、今回はそういったプログラム立ち上げの発表はなく、Appleは曲げ問題を欠陥として認めていないということだ。Appleは400ミクロン以下―0.4ミリ以下の曲げは許容としているがユーザーが許容するかは別問題だろう。
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