“スマートフォン史上最速”を謳う最新のプロセッサを搭載しながら手ごろな価格で人気を集めている第2世代の新しいiPhone SE
Appleのティム・クックCEOはAndroidからの乗り換えが見込めるとコメントしていたが、そのとおりAndroidからの乗り換えを検討しているユーザーからも人気が高いようだ。
旧iPhoneからの買い替えも3割超
Counterpoint Researchの調査によると、2020年第2四半期(4月〜6月)の米国におけるスマートフォン販売台数は前年同期比で25%減少した。
全メーカーの販売台数が減少し、特にZTEが-68%、モトローラが-62%、OnePlusが-60%、LGが-35%と大きく落ちこんだ。Alcatelは-11%、Samsungは-10%、iPhoneの販売台数も23%減少している。
Appleも大きな減少になっているが、他のメーカーに比べて販売台数を維持できた理由として4月に発売した新しい「iPhone SE」の販売が好調だったと説明されている。
発売日以降に販売店の営業が再開したことや顧客を呼び戻すために大規模なプロモーションが実施されたことが良い影響をもたらしたようだ。昨年同期に新型iPhoneが発売されなかったことも影響しているはず。
なお、新しい「iPhone SE」を購入した人の30%以上がiPhone 6s以前の旧モデルからの買い替えで、26%以上がAndroidからの乗り換えで一般的なAndroidからiPhoneへの移行よりも高い数字だという。
これだけ販売好調であれば今年秋に発売される「iPhone 12」と食い合いが起きる可能性があるが、Counterpoint Researchは新しいiPhone SEの購入者は価格を重視していて5Gに関心がなく小さいディスプレイを敬遠しないため食い合う心配はないとしている。
スマートフォンの販売台数が大きく落ち込んだ理由は新型コロナウイルス感染拡大で、ロックダウン(都市封鎖)のピークだった3月中旬〜4月中旬に最も売上が落ち込んだという。4月はスマートフォン販売店の約80%が営業していなかったため最も低迷したそうだ。
一方で現在は回復傾向にあるという。5月から6月末までのスマートフォン販売台数は週ごとに伸びていて6月の販売台数は前年同期を上回ったとのこと。
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