BCNが2022年のスマートフォン販売ランキングを発表しました。
2021年の第2世代に続いてハイエンドモデルクラスの性能が手ごろな価格で購入できるAppleの「iPhone SE(第3世代)」が首位を獲得。一括1円で上半期圧倒的な首位となっていた「iPhone 12」も2位となり、上位10機種中6機種がiPhoneという結果に。
なお、今年7月にApple製品の販売価格が大幅に値上げされたこともあって最低価格が10万円を超え、中国の製造工場がロックダウンの影響を受けて上位モデルが在庫不足になったiPhone 14シリーズは最高11位にとどまる結果になっています。
BCNの調査は2022年1月1日~2022年12月11日を対象にしたもの。全国の主要家電量販店・ネットショップからの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースをもとにランキングが作成されています。
ランキングは例年どおりiPhoneが上位を独占し、Androidは5位以下にランクインする形になりました。
BCNによると10位の「Pixel 6a」は、0.1ポイント差で「iPhone 14」に競り勝ったとのこと。Google Pixelスマートフォンがランクインするのは初めてでしょうか。
全体的な傾向として一括6万円台までの機種が多くランクインする結果になりました。7万円を超える4機種はすべてiPhoneで、Androidは5万円台以下のみランクインしています。
順位 | 機種名 | 参考価格 |
---|---|---|
1位 | iPhone SE(第3世代) | 62,800円〜 |
2位 | iPhone 12 | 92,800円〜 |
3位 | iPhone 13 | 107,800円〜 |
4位 | iPhone SE(第2世代) | 62,800円〜 |
5位 | iPhone 13 mini | 92,800円〜 |
6位 | arrows We | 22,000円など |
7位 | iPhone 13 Pro | 144,800円〜 |
8位 | OPPO Reno5 A | 39,800円〜 |
9位 | AQUOS wish | 33,000円〜 |
10位 | Pixel 6a | 53,900円 |
特にAndroidにおいて高額な最新機種や高性能なハイエンドスマートフォンが1機種もトップ10にランクインしていないというのは寂しい結果です。
こういった状況を生み出しているのが今年発売されたばかりのiPhone SE(第3世代)ですら一括1円で購入できてしまうスマホの激安販売です。
スマホの激安販売はユーザー間の不公平や買いたくても在庫がなくて買えない転売ヤー問題、法令違反など複数の問題との関係も指摘されており、携帯電話各社は競争上対抗せざるを得ないとした上で、スマートフォンの販売価格が中古価格を下回らないようにするルール作りを総務省に求めています。
また、携帯各社は円安と端末の高機能化等によって端末価格が高騰したことが原因でユーザーのニーズに応えにくいとして割引額上限2万円ルールの見直しも求めており、将来的にはスマホの激安販売が沈静化し、高額なスマートフォンが買いやすくなることで販売ランキングの傾向にも変化が出ると予想されます。
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