PayPayが同社の決済サービスを介したクレジットカードの不正利用について全額を補償するとし、新たなセキュリティ対策を講じることを発表した。
カード会社にて不正利用が確認された場合は全額補償
PayPayは、セキュリティコードを一定回数以上入力して不正登録に至ったクレジットカードでPayPayでの決済利用があったカードに関して、カード会社と連携を進めカード会社で不正利用の疑いが確認された場合は、カード会社から連絡をして請求停止や返金等の措置を行うよう要請していることを明らかにした。
また、ユーザーからの申告によってカード会社にて不正利用が認められた場合でも同様に請求停止や返金等の措置を行うという。いずれも返金額はPayPayが全額補償する。
2019年1月に3Dセキュアに対応
PayPayが不正利用について調査したところ、クレジットカード登録時にセキュリティコードを20回以上入力してクレジットカードを不正に登録できた件数はPayPayのサービス開始以来13件(うち9件は本人利用を確認)だったそうだ。
このことからPayPayを介した不正利用の主な原因はクレジットカード情報の連続入力ではなく、外部で入手したセキュリティコードを含むクレジットカード情報が利用された可能性が高いと判断し、クレジットカードの不正利用対策として2019年1月に「3Dセキュア」に対応する。
3Dセキュアとは、カード発行会社に事前登録したパスワードを入力することで本人認証を行い、不正利用を防ぐというもの。なお、PayPayでは3Dセキュアの対応が完了するまでクレジットカードの利用額に5万円の上限を設定しており、3Dセキュア対応後は3Dセキュアの有無によってユーザーごとに異なる上限金額の範囲で利用することになるとのこと。
つまり、3Dセキュアによる本人確認は必須ではないため「Kyash」との連携も可能なようだ。
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