Google Pixelスマートフォン初の5G対応モデル「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」が“真の5G”と言われる5G SAに対応するようだ。
現時点では非対応だが、来年以降に提供されるソフトウェアアップデートで有効化される可能性がある。
FCCに提出された資料から現時点では「Pixel 5」と「Pixel 4a (5G)」が5GのSA(スタンドアロン)に対応していないことがわかっているが、Android Policeによるとソフトウェアアップデートによって2つの5G Pixelスマートフォンが5G SAをサポートするという。
今年春にスタートしたばかりの日本も含めて5Gはまだ真の実力を発揮できていない。
各キャリアは5Gの導入コストを抑えるために4Gコアネットワークに5G対応の基地局が連携する5G NSA(ノンスタンドアロン)で構成しているため、現時点で実現している5Gの特徴は大容量のみで多接続、低遅延は実現されていない。
5Gがフルパワーを出せるのはコアネットワークまで5Gに対応し、5Gだけでネットワークを構築できるスタンドアロン化してからだ。
スタンドアロン化によって「ネットワークスライシング」が導入されれば、動画やゲーム、メールなどのデータがまとめて送信する現在のネットワークから用途別にネットワークを仮想的に分割できるようになる。
例えば、4Kや8Kといった高精細な動画は大容量のネットワークに、ドローンやロボット手術などのリモート操作は低遅延および高信頼性のネットワークに、といったように用途別にスライスして最適化して5Gの特徴が確保される。
音声通話も5Gのみで可能になる5G SAではネットワークだけでなくデバイス側も対応が必要だが、Android Policeによれば5G Pixelスマートフォンはソフトウェアアップデートで5G SAに対応するため、互換性の問題については心配が少ないということ。
なお、ドコモやソフトバンク、auは2021年度中にスタンドアロン開始と発表している。
コメントを残す