Google Pixel 10シリーズ、Apple Intelligenceのようなアシスタント機能「Magic Cue」を搭載か
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Googleが8月21日に発表予定のPixel 10シリーズには、新しいAI機能「Magic Cue」が搭載されると報じられています。
この機能は当初、「Pixie」というPixel専用AIアシスタントとして噂されていましたが、その後「Pixel Sense」というアプリ名称で報じられ、さらに先月のリークによって「Magic Cue」として提供されることが明らかになりました。
AIを活用して手間を減らして時短に
Magic Cueは、チャットアプリなどで、友だちからフライト番号を聞かれたときに、その情報をGmailから自動で見つけて表示することで、検索の手間を省略して時短につなげるAI機能になることがわかっています。
このような使い方は一例にすぎず、カレンダー、Chrome、ドキュメント、ファイル、Gmail、メッセージ、フォト、YouTubeなど、複数のGoogleアプリやサービスから情報を取得できるほか、画面の操作履歴も活用。これらの情報を学習することで、パーソナライズされた提案も行います。
ディープな個人データを活用するこうしたAI機能は、セキュリティやプライバシーの懸念がつきものですが、Magic Cueはオンデバイスで処理されるため、安全に利用できます。


今回、Android Authorityは、Android Canaryの最新ビルドを分析した結果として、これまでのリークを裏付けるコードを発見したと報告しています。
Android Canaryは、ベータ版よりも早い段階で新機能を試すことができるバージョン。そのため、ここで確認された仕様がそのまま実現するわけではありませんが、未発表機能のヒントを得ることができます。
発見されたコードはアラートに関するもので、“役立つ提案を表示します”というタイトルのほか、“AIを活用して、画面上で操作している内容に関連する情報やアクションを自動的に提案します”、“長押しして、提案の生成方法を確認してください”といった説明文も確認されています。
紆余曲折あったMagic Cueは、Appleが約1年前に発表したApple Intelligenceに含まれるパーソナライズ化されたSiriと似たコンセプトを持つAIアシスタント機能になりそうです。
WWDC2024で披露されたApple Intelligenceのデモでは、Siriに「母の飛行機の到着時間は?」と聞くと、母から届いた飛行機の情報と、最新の運行状況をもとに到着時間を提案していました。
どちらもAIを活用することで、アプリを切り替えて検索→見つからなかったら再検索といった手間や時間をかけず、すぐに今欲しい情報を表示することができます。
ちなみに、パーソナライズ化されたSiriは品質や信頼性の問題を抱えていることから提供は延期されており、現時点では2026年のリリースを目指しています。
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