手ごろな価格で購入できるPixel Aシリーズの最新モデル「Pixel 7a」が発売されました。各キャリアとサブブランドのオンラインストアで購入できます。
Pixel 4aのアップデート保証が2023年8月に終了したことで、Android 14へのアップデート対象外となったことからPixel 7aへの買い替えを検討している人も多いはず。
この記事では、Pixel 7aとPixel 4aにどういった違いがあるのか徹底的に比較しているので、ぜひ買い替えの参考にしてください。
Pixel 7aとPixel 4aの違いを比較
Pixel 7a | Pixel 4a | |
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デザイン | ||
カラー | CharcoalSnowSeaCoral | Just BlackBarely Blue |
材質 |
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価格と容量 |
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購入特典 | Googleフォト無制限ストレージ(高画質) | |
大きさ |
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144 x 69.4 x 8.2 mm |
重さ | 193.5 g | 143 g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップ |
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メモリ | 8GB | 6GB |
電池持ち |
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ワイヤレス充電 |
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5G | Sub6 | X |
SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.0+LE |
FeliCa | ◯ | ○ |
防水・防じん | IP67 | X |
USB Type-C | 3.2 Gen 2 | 3.1 Gen 1 |
生体認証 |
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センサー |
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アップデート保証 |
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パッケージ内容 |
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価格と容量を比較
容量はどちらも128GBのみ用意されています。
Google Storeでの販売価格はPixel 4aが42,900円でしたが、Pixel 7aは69,300円と2.6万円値上がりしています。
キャリア版の価格は以下のとおりです。
docomo | |
機種代金 | 販売なし |
負担金 | 販売なし |
au | |
機種代金 | 販売なし |
負担金 | 販売なし |
SoftBank | |
機種代金 | 55,440円 |
負担金 | 端末返却で24円毎月の支払額1円/月 |
UQ mobile | |
機種代金 | 販売なし |
負担金 | 販売なし |
Y!mobile | |
機種代金 | 55,440円 |
新規契約 | |
負担金 | 割引適用で36,720円毎月の支払額1,020円/月(36回) |
機種変更 | |
負担金 | 割引適用で55,440円毎月の支払額1,540円/月(36回) |
のりかえ | |
負担金 | 割引適用で27,720円毎月の支払額770円/月(36回) |
機種代金 | 69,300円 |
最適な容量を選ぶために
ほとんどの人は128GBで十分ですが、写真や動画をたくさん撮る人は256GB以上の容量が必要でしょう。最も参考になるのは、現在使っているスマートフォンの容量と使用済み容量です。以下の手順で確認しましょう。
デザインを比較
Pixel 7aとPixel 4aのデザインは大きく異なります。
Pixel 4aのボディはポリカーボネート製で安っぽさがあるのに対して、3D複合素材のガラスと合金製フレームを採用したPixel 7aには比較的高級感があります。Pixel 7aはIP67等級の防水・防じんにも対応しています。
前面はどちらもパンチホールを採用していますが、Pixel 7aのパンチホールは真ん中に移動しました。背面にはスクエア型のカメラユニットを搭載するPixel 4aに対し、Pixel 7aは評価が賛否分かれるカメラバーを搭載しています。
残念ながらイヤホン端子は廃止になっています。これからも有線イヤホンを利用したいのであれば、USB-C端子で利用できるイヤホンまたは変換アダプタを用意するか、Pixel Buds Proなどのフルワイヤレスイヤホンを購入しましょう。
カラーはJust BlackとBarely Blueと2色でしたが、Pixel 7aはSea(水色)、Snow(白)、チャコール(黒)の3色に、Google Store限定のカラーCoral(オレンジ)を加えた4色から選べます。
なお、コーラルはYouTube Premiumの12ヶ月利用権や限定スマホケース、次回以降使えるストアクレジットなどを含んだ「赤のエンタメパック」として数量限定・日本限定で発売されます。
大きさ・重さを比較
全体的にPixel 7aはひと回り大きいサイズ感です。
Pixel 4aは片手でしっかり持てる、手が大きい人なら片手操作もできる幅69.4mmですが、Pixel 7aは幅72.9mmなので明らかに持ちづらくなります。
Pixel 7aは長さが150mmを超えるかなりの縦長仕様なので、片手で快適に操作するには、画面を下側にスライドできる「片手操作モード」を頻繁にする必要があるでしょう。
重さの違いは約30gで、手に取った感触には明らかな違いがあります。ポリカーボネートを使用した超軽量仕様のPixel 4aと比べると、ガラスパネルやアルミフレームを使用したPixel 7aはかなり重く感じるかもしれません。
カメラを比較
Pixel 7aとPixel 4aの最も大きな違いはカメラです。
広角レンズを1つだけ利用できるシングルカメラのPixel 4aに対して、Pixel 7aはデュアルカメラを搭載。
新しい64MPセンサーの広角レンズの性能は、Pixel 6aに比べてセンサーのサイズが72%も大型化するなど画質も大幅に引き上げられています。また、超広角レンズでは景色をダイナミックに撮影したり、距離が取れないシーンでも広い画角に収められ、動画ではGoProのような広い画角で撮影できます。
カメラ機能については、高度な機械学習が特徴のGoogle Tensor G2チップによって、超解像8倍ズームと上位モデルのPixel 7シリーズと同じ2倍のロスレスズーム、肌の色を正確に表現するリアルトーン、ポートレートライト、長時間露光など、Pixel 7aだけで利用できるカメラ機能が多数存在しています。
Pixel 4aからPixel 7aに買い換えても明るい日差しのもとでは画質が大幅に向上することはないかもしれませんが、暗所など難しい環境での撮影については画質が向上するでしょう。また、撮影時に選べる画角が1つ増えたり、便利なカメラ機能が増えるなど、カメラ体験が楽しくなると思います。
ディスプレイを比較
画面の大きさを比較しましょう。Pixel 4aの5.81インチに対して、Pixel 7aは6.1インチです。
縦横比が違うため、対角の長さを表すインチで比較するとわかりづらいので面積で比較しましょう。Pixel 7aが90.7㎠、Pixel 4aが83.2㎠です。約7.5c㎠程度の違いがあります。
Pixel 7aのリフレッシュレートは最大90HzでPixel 4aよりも優れていて、対応するゲームや動画の映像がなめらかに表示されます。コントラスト比(画面の最も明るい部分と最も暗い部分の輝度の差)にも大きな違いがあるため、映像体験はPixel 7aの方が優れています。
電池持ちを比較
スマートフォンの電池持ちに影響するのは「バッテリー容量」と「消費電力」の2つです。
体力にあたるバッテリー容量はPixel 7aが4,400mAh、Pixel 4aが3,140mAhで約1.4倍の違いがあります。
ダメージにあたる消費電力。スマートフォンのなかで最も消費電力が高い部品の1つがディスプレイですが、両機種とも消費電力の小さい有機ELを採用。解像度に大きな違いはありません。
チップセットの消費電力は比較できませんが、同じGoogle Tensor G2を搭載するPixel 7は電池持ちのレビューにおいて高く評価されています。
そういったこともあってGoogleはPixel 4aの電池持ちについて「長時間駆動バッテリー」、対するPixel 7aの電池持ちは「24時間以上持続可能」と案内されており、Pixel 7aの方が電池持ちは良いさそうです。
また、Pixel 7aはPixel Aシリーズとして初めてワイヤレス充電にも対応しています。
指紋認証の違いは?
Pixel 4aの指紋認証センサーが背面に搭載されているのに対して、Pixel 7aは画面に指を乗せるだけでロックを解除できるディスプレイ指紋認証を採用しています。
背面に搭載された指紋認証センサーは、画面ロックを解除するたびに机に置いた端末を持ち上げるか、パスコード等を入力する必要があるためストレスを感じる人も多かったはず。
ディスプレイ指紋認証のPixel 7aでは、机に置いたままスムーズに画面ロックを解除してそのまま操作できます。
Googleフォトの無制限アップロードは廃止
Pixel 4aでは、写真や動画を節約画質(旧称「高画質」)かつ無制限でGoogleフォトに無料保存できる特典が利用できました。
しかしながら、2021年6月1日に実施されたGoogleフォトのストレージポリシーの変更に伴い、特典の新規配布が終了(発売済みの機種は特典継続)しています。
ポリシー変更後に発売されたPixel 7aにて、Googleフォトに写真や動画を保存する場合は15GBまでなら無料で可能。それ以降はストレージを購入する必要があります。
Google Tensor G2
Pixel 7aにはGoogle独自チップのTensor G2が搭載されています。
Tensor G2の特徴は優れた機械学習を活用することで、人のさまざまな肌の色を正確に表現する「リアルトーン」、広角レンズと超広角レンズで撮影した画像を合成することで顔のブレを補正する「顔のぼかし解除」、画面を数回タップするだけでGoogleフォトにアップしたすべての写真を対象にした「ボケ補正」といった便利な機能に対応。
音声入力ではメッセージに関連する絵文字が自動で提案されるサジェスト機能に対応。声で絵文字を検索することも可能です。
音声認識技術によってメッセージアプリで受信したボイスメッセージを書き起こしたり、レコーダーアプリにおいて英語の録音データを対象に誰が話しているのか識別するのに役立つラベル(話し手 1、2、3など)をつけることができます。
また、米国では自動音声ガイダンスのある店舗やサービスに電話をかける時の音声を文字に変換する「Direct My Call」に対応。画面操作でガイダンスを進めることができる便利な機能です。
複数のアプリを行き来しながら利用する際の操作性に関わるメモリの容量はPixel 4aの6GBに対して、Pixel 7aは8GB。チップの性能差も大きなものがあります。性能を数値化するベンチマークは以下のとおりです。
Pixel 7a | Pixel 4a | |
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チップセット | Google Tensor G2 | Snapdragon 730 |
Geekbench 5 |
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Geekbench ML | 350前後 | 200前後 |
3D Mark Wild Life | 6500前後 | 1000前後 |
Pixel 7aには、より重要なタスクが切り離されて処理するセキュリティチップの最新版であるTitan M2が搭載されたことでセキュリティが向上。Pixelスマートフォン史上最も高度なセキュリティが実現されており、発売から5年間のセキュリティアップデート(Pixel 4aは3年間)が提供されます。
ネットワーク関連では、Pixel 7aが5GとWi-Fi 6に対応。どちらもeSIMに対応しています。
まとめ:Pixel 4aからPixel 7aへの買い替えはあり?
Pixel 4aのOSアップデートとセキュリティアップデートの提供が2023年8月に終了することもあって買い替えを考える人も多いはず。
Pixel 4aからの買い替え候補はPixel 7とPixel 7aでしょう。
Pixel 7aは、Pixel Aシリーズ初のワイヤレス充電、シリーズ最高画質の64MPカメラ、リフレッシュレート最大90Hzのスムーズディスプレイに加えて、上位モデルと同じ最新のチップセットGoogle Tensor G2を搭載することで操作が快適になるだけでなく、ボケ補正など便利な編集機能に対応。より精度の高い録音データの文字起こし、発売から最低5年間の長期セキュリティアップデートも魅力的です。バッテリー容量が1.4倍になったことで電池持ちの大幅な向上も期待できます。
別の記事でもう1つの候補であるPixel 7とPixel 7aの比較もしているので、ぜひ参考にしてください。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。
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