今年秋の発売が予想されるGoogleのフラグシップスマートフォン「Pixel 8」がQiの認証を通過したことがわかりました。
昨年発売されたPixel 7シリーズが認証を通過してWireless Power Consortium(WPC)のサイトに掲載されたのは発売後、1週間以上経過してから、さらにPixel 7aも登場していないため意外なタイミングでの公開となります。
対応するQiのバージョンは1.2.4
ワイヤレス充電規格の業界団体であるWPCの認証ーー通称Qi認証を取得すると同団体のサイトにて掲載されます。BluetoothやFCCの認証のように未発表のスマートフォンがWPCのサイトに掲載されたことで発売前に存在が確認されたケースはこれまでにもありました。
中身を見ていくとGoogleは製品名「Pixel 8」、メーカー型番「GKWS6」として申請していることがわかります。
最大12Wの出力に対応しておりますが、これはPixel 7シリーズと同じ仕様。おそらくPixel Standを使用した時の出力は20Wを超えるでしょう。
また、対応するQiのバージョンは1.2.4と掲載されており、今年後半から対応製品が出てくると予告されているQi2には残念ながら対応しないようです。
Qi2はAppleのMagSafeをベースにしたMagnetic Power Profileが採用された次世代の規格で、磁力を使用することによってズレなく正しい位置でワイヤレス充電を可能にすることを可能にし、高い充電効率を確保することで短時間の充電とバッテリーへのダメージを抑えることができます。
また、磁力を使用したスマホリングやモバイルバッテリーといった多様なアクセサリにも対応することで使用用途が大幅に広がることも期待されています。
先月発売されたPixel 7aは低価格なPixel Aシリーズとして初めてワイヤレス充電・顔認証・リフレッシュレート90Hzに対応し、シリーズ最大のカメラアップグレード行われたことで、上位モデルとの差が大きく縮まりました。
Pixel 8に求められるのは7aとの大きな差別化ですが、ワイヤレス充電においては充電スピードの違い(7.5Wと最大21W)に留まるようです。
9to5Googleが指摘するように、まだWPCのサイトに登場していない最上位モデルのPixel 8 Proは、もしかするとQi2に対応するかもしれません。また、Pixel 8の認証情報が更新される可能性にも期待しましょう。
ちなみに、Appleが今年後半に発売するiPhone 15シリーズには、Qi2に対応するとの噂があります。