手ごろな価格ながら高機能かつ高性能なGoogleのスマートフォンPixel Aシリーズの最新モデル「Pixel 8a」が5月14日に発売されました。
上位機種のPixel 8とどちらを購入するか検討して迷っている人も多いはず。
この記事では、Pixel 8aとPixel 8にどういった違いがあるのか徹底的に比較し、どちらを購入すべきか解説しているので、ぜひ買い替えの参考にしてください。
Pixel 8aとPixel 8の違いを比較
Pixel 8a | Pixel 8 | |
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デザイン | ||
素材 |
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サイズ |
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重さ | 188 g | 187 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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AI |
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ベンチマーク |
| ー |
チップセット |
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メモリ | 8GB | 8GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 および デュアルアンテナ | 5.3 デュアルアンテナ |
FeliCa | ◯ | ◯ |
防水・防じん | IP67 | IP68 |
USB | 3.2 Gen 2 | 3.2 Gen 2 |
セキュリティ |
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センサー |
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位置情報 |
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アップデート保証 |
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同梱品 |
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デザイン
Pixel 8aとPixel 8は、どちらも背面にカメラバーを備えた特徴的なデザインを採用しています。
ディスプレイ周りの黒いフチ(ベゼル)は、どちらも画面下側が厚めのいわゆる“アゴ”仕様。Pixel 8aの方が幅が太いため、デザイン的にはPixel 8の方が優れています。
大きな違いは形状です。
Pixel 8aは4つの角の丸みが大きいことで深く握れるため、片手操作も快適にこなせます。
カラーはPixel 8aがAloe、Bay、Porcelain、Obsidianの4色。Pixel 8がRose、Hazel、Obsidian、Mintの4色です。
なお、防水防じん性能はPixel 8が最高等級のIP68に対して、Pixel 8aはIP67となっています。
Pixel 8a
Pixel 8
ディスプレイ
どちらもActuaディスプレイを搭載しています。
Actuaディスプレイ最大の特徴は、Androidトップクラスの画面輝度(明るさ)です。ピーク時2000ニトのため、日差しの強い屋外でも画面が見やすいです。
同じブランドのディスプレイですが、画面サイズはPixel 8aが6.1インチ、Pixel 8が6.2インチとわずかな違いがあります。
画面のなめらかな動作に影響するリフレッシュレートはどちらも最大120Hzですが、Pixel 8は最小60Hzの可変仕様で消費電力面で優れています。
画面の保護ガラスはPixel 8aが2013年製のGorilla Glass 3、Pixel 8は耐久性に優れる2020年製のGorilla Glass Victusを採用しています。
カメラ
どちらを購入するか決定づける項目の1つがカメラです。
Pixel 8は大型のイメージセンサーを搭載した広角カメラと、視野角が広くAF対応のマクロ撮影に対応した超広角カメラを搭載。
環境に応じて色合いを調整することで、暖色でも寒色でも自然な仕上がりで撮影できるスペクトルセンサーや照明のちらつきを防ぐフリッカーセンサーも搭載しています。
フロントカメラについては、おそらくPixel 8のイメージセンサーが優れているはずですが、Pixel 8aの方が広い視野角で撮影できるため、自撮りでは背景をより広く、グループショットでは大人数で撮影できます。
カメラ機能では、Pixel 8はマクロフォーカス、流し撮りが可能なモーションモード、動画のデュアル露出、肌の色を正確に映し出すリアルトーン、10ビットHDR動画、背景をぼかして動画を撮影できる人気のシネマティックぼかし、音声ズームに対応するのはPixel 8だけです。
カメラで妥協したくないのであれば、Pixel 8を選びましょう。
Pixel 8aの作例
性能:Google Tensor G3
どちらも最新チップのGoogle Tensor G3を搭載しています。
Tensor G3は前作に比べて、CPUが最大15%、GPUが最大25%も向上。発熱問題が解消されたことでハイスペックゲームも熱を気にせず快適にプレイできます。
Tensor G3がもたらすGoogle AIでは、写真から不要なものを消すことができる「消しゴムマジック」、目立たせたい人やペットを構図の中心に移動させたり、拡大・縮小できる「編集マジック」、目を閉じていたりカメラ目線じゃなかったり失敗しても撮影後に顔を交換できる「ベストテイク」、動画のノイズをAIで消去できる「音声消しゴムマジック」、止まってくれない子供やペットを撮影した時のブレやボケを補正できる「ボケ補正」など魅力的な機能に対応します。
メモリの容量も同じ。基本性能に関して大きな違いはありません。
Gemini Nano
Google PixelはAIスマホとして売り出されています。
より優れたAI体験を提供するために、Tensor G3以降のチップを搭載したモデルはオンデバイスAIのGemini Nanoに対応しています。
Gemini Nanoでは、レコーダーアプリで記録した音声のAI書き起こし、会話の内容を汲み取って返信内容をAIが提案するスマートリプライ機能、文章のトーンをAIが調整してくれる文章マジックが利用できます。
Pixel 8とPixel 8aは、設定画面の開発者メニューから設定をオンにすることで、Gemini Nanoを利用できますが、日本語で利用できるものはありません。
容量と価格
両機種とも128GBと256GBが用意されています。残念ながら日本版のPixel 8aは128GBのみ購入できます。
Googleストア価格はPixel 8aが72,600円。Pixel 8の128GBが112,900円、256GBが122,900円です。
128GBの価格差は40,300円です。
キャリア版の価格は以下のとおり。端末返却かつのりかえで購入する場合は、負担金が24円や47円で購入することも可能です。
Pixel 8aの価格比較
docomo | |
機種代金 | 84,480円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却39,864円毎月の支払額1,733円/月 |
au | |
機種代金 | 80,000円 |
新規契約 | |
負担金 | 端末返却で11,047円毎月の支払額480円/月 |
機種変更 | |
負担金 | 端末返却で5,547円毎月の支払額241円/月 |
のりかえ | |
負担金 | 端末返却で47円毎月の支払額2円/月 |
SoftBank | |
機種代金 | 77,760円 |
負担金 | 端末返却で22,008円毎月の支払額917円/月 |
UQ mobile | |
機種代金 | 80,000円 |
新規契約 | |
負担金 | 端末返却で16,547円毎月の支払額719円/月 |
機種変更au/povoからのりかえ | |
負担金 | 端末返却で22,047円毎月の支払額958円/月 |
のりかえ | |
負担金 | 端末返却で5,547円毎月の支払額241円/月 |
Y!mobile | |
機種代金 | 77,760円 |
負担金 | 77,760円毎月の支払額2,160円/月(36回) |
機種代金 | 72,600円 |
Pixel 8の価格比較
docomo | ||
容量 | 128GB | 256GB |
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機種代金 | 販売なし | 販売なし |
負担金 | 販売なし | 販売なし |
au | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 販売なし | 127,900円 |
新規契約 | ||
負担金 | 販売なし | 端末返却で46,500円毎月の支払額2,021円/月 |
機種変更 | ||
負担金 | 販売なし | 端末返却で52,000円毎月の支払額2,260円/月 |
のりかえ | ||
負担金 | 販売なし | 端末返却で35,500円毎月の支払額1,543円/月 |
SoftBank | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 59,472円 | 126,000円 |
負担金 | 端末返却で24円毎月の支払額1円/月 | 端末返却で27,000円毎月の支払額1,125円/月 |
UQ mobile | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 74,000円 | 127,900円 |
新規契約 | ||
負担金 | 端末返却で11,047円毎月の支払額480円/月 | 端末返却で46,500円毎月の支払額2,021円/月 |
機種変更au/povoからのりかえ | ||
負担金 | 端末返却で22,047円毎月の支払額958円/月 | 端末返却で57,500円毎月の支払額2,500円/月 |
のりかえ | ||
負担金 | 端末返却で47円毎月の支払額2円/月 | 端末返却で35,500円毎月の支払額1,543円/月 |
Y!mobile | ||
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 59,472円 | 販売なし |
負担金 | 59,472円毎月の支払額1,652円/月(36回) | 販売なし |
容量 | 128GB | 256GB |
機種代金 | 112,900円 | 122,900円 |
Pixel 8aとPixel 8どっちがおすすめ?
Pixel 8aは、上位機種のPixel 8と同じGoogle Tensor G3チップと8GBのメモリを搭載しているため、基本性能は同じです。
ディスプレイはベゼルの狭いPixel 8の方が見た目が良く、より新しい強化ガラスのGorilla Glass Victusも採用することで耐久性も優れています。
画面のなめらかさは同じですが、消費電力の小さな可変式のリフレッシュレートにも対応しています。
カメラは性能、機能ともにPixel 8が優秀。特にシネマティックぼかし対応はポイントが高く、背景をぼかした動画撮影を好む場合はPixel 8を選ぶことをおすすめします。
バッテリー容量に大きな違いはないものの、充電はワイヤレス・Pixel Stand・有線ともに充電時間の短いPixel 8が優れています。 にも対応しているため、外出先でワイヤレスイヤホンを充電する時も便利です。
もう一度繰り返すと同じ容量におけるGoogleストアの価格差は40,300円です。多くの人はPixel 8aで十分だと思いますが、約4万円多く支払っても、より優れたカメラと充電、頑丈なディスプレイに魅力を感じるのであれば、Pixel 8を選びましょう。
ただし、キャリア購入かつ、のりかえおよび端末返却を条件にしたPixel 8の負担金は、24円または47円で購入できるので買い方によってはPixel 8をオススメします。
- いつでもカエドキプログラムの負担金は、24回払いで購入後、23ヶ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- スマホトクするプログラムの負担金は、24回払いで購入後、13カ月目~25カ月目までの特典利用の申し込みと機種返却が条件です。
- 新トクするサポート(スタンダード)の負担金は、48回払いで購入後、25ヶ月目に特典利用を申し込みと機種返却が条件です。
- UQ mobile:機種購入と同時にトクトクプラン/コミコミプランと増量オプションIIに加入した場合の価格です
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