6月21日、ドコモ・au・ソフトバンクの3社がiOS版の「+メッセージ(プラスメッセージ)」をApp Storeで公開した。+メッセージはSMSを進化させた新しいメッセージサービスで3社間であれば文字数を気にすることなくメッセージが送信可能。写真や動画、スタンプなどSMSではやりとりできなかったリッチコンテンツにも対応する。
ようやく「+メッセージ」がiPhone・iPadで利用可能に
「+メッセージ」は、世界的に標準化されているRCSに準拠したメッセージサービスでSMSの良さはそのままに、さらに便利にメッセージをやりとりできる。
利用にあたってIDやパスワードなど面倒な登録作業は不要で携帯電話番号がわかればメッセージを送信できる。メッセージ画面のインターフェースはLINEのようなチャット形式で文字数を気にする必要がないテキストのほかに写真や動画、音声メッセージ、地図情報、手書き文字、スタンプといったリッチコンテンツも送受信可能。
スタンプはサービス開始時点で500点の無料スタンプが用意されていて順次追加される予定。今後は有料スタンプの販売やユーザーが作成したスタンプの販売も検討中となっている。
機能としてはLINEのような既読機能や複数人で同時にメッセージをやり取りできるグループ機能、ファイル共有にも対応する。なお、既読機能は設定からオフにすることも可能。オフにした場合は双方ともに既読がつかなくなる(相手がオフにすると自分もオフになる)。
+メッセージは単なるメッセージサービスに留まらず、コミュニケーションプラットフォームとして拡張される計画もある。企業からの大切なお知らせや各種手続き、企業とのコミュニケーションサービスの導入が検討されている。具体的にはカスタマーサポートとのやり取りや予約の確認、リマインド通知の提供が予定されている。要望があれば個人間の送金サービスの対応にも検討される。
+メッセージの対応機種はAndroid 4.4以上とiOS 9.0以上のスマートフォンとタブレット。サービスが利用できるのはドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォン、タブレットを利用するユーザーのみ。MVNOの対応は導入希望に応じて検討を進めていく。また、今後は携帯電話(フィーチャーフォン)への提供も検討してくようだ。
なお、ソフトバンクが5月にリリースしたはAndroid版「+メッセージ」においてアプリを削除するとメールがすべて削除される仕様から混乱を招き、現在配信を停止している。今後は「+メッセージ」と「SoftBankメール」をそれぞれ別のアプリとして提供するそうだ。アプリの配信再開時期には改めて案内される。
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