第4のキャリアとして今年4月にサービスを本格開始させた楽天モバイル
前回は対応エリアと料金プランに絞って感想をお伝えしましたが、今回はiPhoneとeSIMについて書いていきます。
キャリア版eSIMの登場
楽天モバイルは2019年秋に期間限定で通話もデータ通信も無料で使い放題の「無料サポータープログラム」と共にプレサービスを開始しました。
当初は東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市に住んでいる5,000名が対象。落選の声が聞こえるなか運良く当選。
端末は楽天回線エリアに対応したスマートフォンを購入する必要があったので3万円台で防水やおサイフケータイ、ミドルレンジ向けのチップセットと画面内蔵の指紋認証に対応した「Oppo Reno A」を選択しました。
今でも楽天モバイルの販売ランキングにてトップ3にランクインしている人気のスマートフォンです。
ただ、個人的に2台持ちがあまり好きじゃないのでeSIMの提供を待っていました。
eSIMはSIMカードを差し替えるのではなくQRコードで設定用のQRコードをスキャンして画面上で操作するだけで設定が完了する本体内蔵型のSIM。
ドコモやau、ソフトバンクはeSIMの提供に消極的で、格安SIMサービスを提供する事業者がeSIMを提供するハードルも高くなっているため、eSIMの活用が難しくなっていました。
すると2020年1月にeSIM対応の「Rakuten Mini」(レビュー記事)が発売。3月にはiPhoneやPixel 4でもeSIMが利用可能になります。
iPhoneは動作保証外で一部利用できない機能があります。
これによって対応エリアの広いワイモバイル(SIMカード)と、楽天回線エリア内でデータ使い放題の楽天モバイル(eSIM)が1台で利用できるようになりました。
早速、my楽天モバイルからeSIMを申し込むことに。
iPhone x 楽天モバイルeSIMの注意点
新規契約でeSIMのみ申し込むことも可能ですが、既に楽天モバイルを物理的なSIMカードで利用している場合はmy楽天モバイルからSIMカードの交換を申し込む必要があります。
SIMカードの交換には交換手数料としてRakuten UN-LIMITの月額料金より高い税抜き3,000円がかかります。
my楽天モバイルで申し込みをしたらウェブ上で確認できるQRコードを読み込み、画面の案内に従って操作することでeSIMのインストールが完了します。
細かい手順はこちらの記事で詳しく解説しています。
eSIMで注意すべきなのはSIMカードのように自由に差し替えできないということ。
eSIMは差し替え不要!とメリットのように書かれることも多いですが、別のスマートフォンで使いたくなったときには手数料を支払って再発行する必要があります。機種変更の際も同じです。
また、eSIMとiPhoneの組み合わせでデータ通信するとmy楽天モバイルで確認できるはずのデータ容量がカウントされずゼロになってしまいます。
カウントされないのはあくまでも表向きの話。裏ではしっかりカウントされているため、パートナーエリアで5GB/月を超過したり、楽天回線エリアで10GB/日を超過すると速度制限がかかります。
iPhoneの設定画面からは主回線と副回線のどちらを利用するか選んだり、電波状況などに応じてモバイルデータ通信を自動で切り替えられるオプションも用意されています。
このオプションによってデータ通信は使い放題の楽天モバイルで、音声通話は通話かけ放題のオプションを契約しているサブ回線で、といった使い分けが可能。なお、Rakuten Linkアプリが利用できないiPhoneでは音声通話が20円/30秒になります。
すべてのeSIM対応のスマートフォンで楽天モバイルが利用できるわけではありません。
楽天モバイルのサイトで公開されているeSIM対応製品のなかで最もコストパフォーマンスが高いのは新しいiPhone SE*でしょう。
iOSのアップデートによって使えなくなる可能性があり、一部機能が利用できない動作保証外と案内されています。
新しいiPhone SEは、iPhone 11シリーズと同じスマートフォン史上最速のプロセッサを搭載。防水、FeliCa、eSIMとデュアルSIMに対応しながら44,800円です。
なお、6月17日まで「Rakuten Mini」の1円セールが実施中です。iPhoneで楽天モバイルのeSIMを利用しようと考えている人はついでに「Rakuten Mini」も申し込むのがオススメです。
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