auの回線を借り入れて「格安SIMサービス」を提供するUQ mobileが2月6日よりiPhoneやXperia Z3などで利用できる「nano SIMカード」を提供することを発表しました。
「iOS 8のiPhoneやiPadではUQ mobileの通信サービスを利用できない」
昨年、12月に格安SIMサービスの提供を開始した「UQ mobile」は、micoroSIMカードのみを提供しており、対応端末がかなり絞られていたことから利用しにくいサービスとなっていましたが、2月6日よりnanoSIMカードの提供を開始することが発表されました。
au系の格安SIMサービスとしては、現在テレビCMで話題となっている「mineo(マイネオ)」が先行してサービスを提供していましたが、iOS 8にアップデートしたiPhoneやiPadでデータ通信が利用できなるといった事象が発生しており、KDDI直下のUQ mobileならば、iOS 8のiPhoneでも使えるのではないかということで注目が集まっていました。
nanoSIMカードの提供開始によって、iPhoneでも利用が可能になると自身も期待をしていたのですが、UQ mobileが公開している動作確認端末一覧には、「OSアップデートを行ったiOS端末では、UQ mobileのサービスをご利用いただけませんので、ご注意ください。」「iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air 2、iPad mini 3ではUQ mobileの通信サービスをご利用いただけませんので、ご注意ください。」との注意書きが記載されており、iOS 8のiPhoneやiPadでは、データ通信が利用できないとアナウンスされています。また、音声通話は利用可能なほか、iPhone 5ではiOS 6のみデータ通信が利用可能など、サポート状況が複雑になっているので注意が必要です。
au系の格安SIMサービスでデータ通信が利用できない原因とは?
ただ、UQ mobileがnanoSIMカードを提供してもiOS 8にアップデートしたiPhoneやiPadではデータ通信が利用できないことは予測されてもいました。利用できない原因はいくつかあがっていますが、ドコモ系のMVNOやauなどキャリアが影響するサービスと違って、au系のMVNOでは3G回線でデータ通信が利用できない説が最も有力なのではないかと思います。
ではなぜ、au回線で通信ができるiOS 8がmineoではできないのだろうか。その大きな理由は、mineoのデータ通信の仕組みにあると推測される。というのもmineoは、auのLTE/WiMAX2+回線を用いたデータ通信が可能である一方、3Gによるデータ通信には対応しておらず、3Gは音声通話のみの対応となっている。
引用元:人気の格安SIM「mineo」がiPhoneで突然使えなくなった 格安SIMのリスクがあらわに – 3Gのデータ通信に対応していないことが原因か? 日経トレンディネット
というわけで、iOS 8にアップデートしたiPhoneやiPadでau系のMVNOが使える可能性はこれでゼロとなりました。今後、アップルがiOS 8の仕様を大幅に変更しない限りは変わらないでしょう。
アップルは3月にもiOS 8.2をリリースすると見られていますが、どうなるでしょうか。
ちなみに、nanoSIMカードの提供によって、Xperia Z3やAQUOS PHONE、HTC J Butterflyといった機種が動作確認端末として掲載されています。auの機種を所有している場合は、料金を大幅に節約できるUQ mobileへの移行を検討してみてはどうでしょうか?
▼料金プランや対応サービスは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼ドコモのXperia Z3は白ロムの販売価格が9万円〜10万円となっていますが、auのXperia Z3は約5万円とかなり安くなっています。
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