Googleが5月18日早朝に開催した開発者向けのイベントで「Google Lens(グーグルレンズ)」を発表した。
Google Lensを一言で表現するのは難しいが、例えばスマートフォンのカメラで店舗をかざすと、店舗の評価がARで表示される近未来的なスマートフォンアプリだ。これまでお店の名前でググっていたがもうそんな必要もない。
Google Lensとは?
「Google Lens」は、スマホのカメラでかざしたものをGoogle検索や翻訳、AI、ARなどを駆使して詳細な情報をカンタンに調べることができる。後述するが、Googleフォトとの強力な連携機能も備えている。
Google Lensがどういったものであるかを知るためにはGoogleが披露したデモを見たほうが早い。
Google Lensをダウンロードしたスマートフォンのカメラを花に近づけると、会話型AIのGoogle Assistantが起動して「こんなの見つけたよ」と花の名前を教えてくれ、近くの花屋さんも提案している。
また、紙やシールにプリントされたWi-Fiのネットワーク名やパスワードをGoogle Lensでかざすと、文字を自動で認識して「接続」ボタンをタップするだけでWi-Fiに自動接続する。これならば子どもやお年寄りでもカンタンにWi-Fiに接続できるだろう。
さらに街中でレストランやカフェなど店舗をGoogle Lensをかざすと、お店の口コミ評価がARで表示される。
Google Lensの強力な連携機能
Google LensはGoogleアプリとの強力な連携機能も備える。
例えば、翻訳機能。プレゼンに立ったのは英語が話せないGoogleの社員。大阪に訪れた時に何が書かれているのかGoogle Lensをかざして「Translate This」をタップすると、、、
たこやき6個入り130円(安すぎない?)が英語に翻訳される。
ただ、看板にはたこ焼きと書いてあるだけでたこ焼きがどういったものかはわからない。そこで「What does it look like(それってどんなの?)」と話しかければ、Google Assistantによってたこ焼きの画像が表示されるため、たこ焼きがどういった食べ物かがわかる。
そしてカレンダー。街中の看板やポスターなどにGoogle Lensをかざして「Add this to my calendar」をタップすると、、、
ライブイベントのタイトル・開催日・時間を認識してカレンダーに自動で追加してくれる。
強力なのはGoogleフォトとの連携だ。保存した写真を選択してGoogle Lensとの連携アイコンをタップすると、撮影した写真に写った建造物や絵画の情報が表示される。特に旅行では何かはよくわからないけどキレイだから撮影しようということがよくあるが、後でどうったものかをカンタンに調べることができる。
さらに、スクリーンショットでは画像の電話番号をタップすると、電話をかけたり、連絡先に追加することもできる。Google LensによってGoogleフォトの使い方は少し変わるかもしれない。
Google Lensは今後数ヶ月以内に提供
今年のGoogle I/Oで発表された新サービスとしてNo1とも評価されるなど提供が待ち遠しい「Google Lens」の配信時期は今後数ヶ月以内と案内されているが、今夏日本でも提供される会話型AIのGoogle Assistantが密接に関わっていることから日本では今夏以降の提供となるかもしれない。早期提供されるのであれば今年の夏の旅行はGoogle Lensが大活躍しそうだ。
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