数日前にiPhone 8/iPhone 8 Plusが発売されたばかり、「iPhone X」は発売どころか予約も始まっていないが、早くも2018年発売のiPhoneに関する噂が出てきた。
iPhone Xに関して2016年5月の段階で“ベゼルレスディスプレイが採用される”と、正式発表の1年以上も前に正確な情報が出ていたことを考えると、この段階で正しい情報が出ていても不思議ではない。
AppleがJDIのフルベゼルレス液晶に関心を示している、との報道
ウォール・ストリート・ジャーナルが事情に詳しい関係者から得た情報としてAppleが来年発売するiPhoneの一部機種にジャパンディスプレイの液晶を採用することに関心を示していると報じた。
ジャパンディスプレイの液晶とは2017年6月より量産されている4辺狭額縁を謳う「FULL ACTIVE」のことだ。
FULL ACTIVEは、全方向のベゼルをスリム化したフルベゼルレスが大きな特徴。画面の縦横比は18:9、これからスマホのトレンドになる縦長のスクリーンとなっている。また、ディスプレイにはタッチセンサーを内蔵、濡れた手でも触れても誤動作しにくい機能も備える。なお、FULL ACTIVEは、中国のシャオミがスペシャルイベントの直前に発表した「Mi MIX 2」にも採用された。
「iPhone X」と「Mi MIX 2」を比べてみると、ディスプレイの周囲を囲うベゼルの薄さはMi MIX 2の方が薄く、iPhone Xよりも魅力的との声もある。
iPhone XのSuper Retinaディスプレイが有機ELに対してFULL ACTIVEは液晶となっている。有機ELは液晶よりも発色が良く、省電力化に優れるため電池持ちが良い。薄型というメリットもある。一方、明るさ、色域、再現性といったデメリットもあるが、AppleはSuper Retinaディスプレイがそれらのデメリットも解消したと大々的にアピールした。
来年発売のiPhoneで有機ELが液晶に戻ることは考えにくいが、WSJが報じているのは“来年発売するiPhoneの一部機種”ということ。つまり、来年発売のiPhoneが複数機種をラインナップすることを前提としている。
噂では来年発売のiPhoneは全てベゼルレス化すると報じられているが、全モデルにSuper Retinaディスプレイが搭載されるのだろうか。もしかすると、有機ELを搭載したiPhone Xの後継機と液晶を搭載したiPhone 8/iPhone 8 Plusの後継機に分け、価格なども含めて差別化されるのかもしれない。
なお、The Investorは、6インチ以上の液晶を採用するiPhoneが来年登場すると報じ、Appleがジャパンディスプレイに対して6インチ以上の液晶パネルを発注したとも報じている。
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