何が変わる?Androidの新デザイン言語「Material 3 Expressive」が登場。25年後半から提供開始
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
GoogleがAndroidの新デザイン言語「Material 3 Expressive」を発表しました。
Material 3 Expressiveは、数年ぶりとなるインターフェースの大規模アップデート。4年前に登場したカスタマイズ性が大きな特徴だったMaterial Youがベースに、さらに多くのカスタマイズオプションが追加されています。
通知シェードとクイック設定が刷新
Material 3 Expressiveは、なめらかな操作感が大きな特徴です。
日常でよく利用する操作に自然で弾みのあるアニメーションが導入され、例えば、通知を消すためにスライド操作をすると、上下に表示される通知がスライド操作に反応して微妙に動作。

さらに、通知を消す動作に合わせて振動します。
こういったアニメーションと振動は、最近起動したアプリ画面や音量調整バーの操作、シェードを開くときにも動作します。
通知シェードとクイック設定はデザインも刷新されます。
これまで通知シェードとクイック設定の背景は黒/白でしたが、背景をぼかした透過デザインになり、奥行きが強調された見た目になります。
画面ロック解除時のパスコード入力画面にも、この透過デザインが導入されます。

操作性も向上し、あまりにも操作しづらかった通知の「すべて消去」ボタンは、画面の中央に大きく表示。これまた使いにくかったクイック設定の編集機能は、追加したいタイルをドラッグすることなくタップ操作だけで追加が可能になります。
また、1画面に並べられるタイルの数は8個が上限でしたが、タイルのサイズが大小異なる新しいレイアウトによって12個まで並べられるように改善されています。
ツールバーを刷新
画面下に表示されるツールバーは、レイヤー表示になり、選択しているカラーテーマに合わせて色付けされます。

Uber Eatsの配達状況も確認できる「ライブアップデート」
アプリの進捗状況を簡単に確認できる新機能「ライブアップデート」も追加されます。
例えば、Uber Eatsで注文すると、ライブアップデートによって最新の配達状況を確認することができます。
ライブアップデートは常時表示機能に対応しているため、スマホを横に置いてPCで作業しているときでも目線をやるだけで最新の状況を確認できます。

UIのリッチ化によって消費電力も懸念されるところですが、Material 3 Expressiveは、バッテリー消費を抑えつつ動作するとのこと。
Material 3 ExpressiveはAndroid 16向けに提供されますが、正式版が配信される6月には提供されず、今年後半にGoogle Pixelデバイス向けに提供がスタートします。
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