iPhone Airが生産終了レベルまで減産か。“4機種目の壁”を越えるには折りたたみiPhoneしかない
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

数日前、Samsungが超薄型スマートフォンの次期モデルを、販売不振を理由に発売中止にすると報じられました。そして今度は、Appleの番です。
史上最薄のiPhoneとして登場したiPhone Airは、間違いなく先月のスペシャルイベントで最もインパクトを残したデバイスでした。しかし、発売以来、一度も配送時期が遅れたことはなく、ほとんどの地域で注文した翌日に届くという状態が続いています。
これは、在庫に対する注文数が少ない=需要が想定を下回っていることの表れでもあります。アナリストのMing-Chi Kuoは、2026年第1四半期までに生産量が8割以上削減されると予測。Nikkei Asiaも生産終了レベルに近い水準まで落ち込むと伝えています。
“4機種目の壁”と、Appleの次の一手
一方、iPhone 17シリーズの3機種は販売好調とされており、それを裏付けるかのようにAppleの株価は、発表直後に一時下落したものの、その後は過去最高値を更新しています。
おそらく、ハイレンジのラインナップは無印・Pro・Pro Maxのトライアングルで完成されているのでしょう。

iPhone Airは、間違いなく魅力的なモデルです。
筆者自身、真っ先に手に取るスマートフォンで、ここ最近では最も使用時間の長いモデルです。ただし、それは別にiPhone 17 Proを所有しているからこそ成立する話でもあります。
大半のユーザーは、4機種のうち1つしか選びません。
最初からAirを選ぶ人は少なく、最後にAirとほかのモデルが残ったときに、シングルカメラで電池持ちも劣るiPhone Airを選ぶのが難しいのが実情です。
4つ目のモデルを定着させるには、“最後に残る選択肢”ではなく、“最初に選ばれる1台”を用意する必要がありそうです。
それこそが折りたたみのiPhone Foldです。
mini、Plus、Airが生み出したのは、あくまでもサイズの違いです。一方、折りたたみのiPhoneは、1台にiPhoneとiPadを集約したこれまでにない体験を生み出します。
噂ではiPhone Foldは 外側に5.38インチ、内側に7.58インチのディスプレイを搭載し、早ければ2026年にも登場するようです。しかし、最近では2027年に延期される可能性も報じられています。
コメントを残す