Android 2.2は大幅に高速化し、さらにUSBテザリングもサポート。
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

最近になって噂されているのがJITコンパイラの搭載による大幅な高速化とUSBテザリングのサポート、AndroidケータイをWiFiホットスポット化する機能。
まずはJITコンパイラによる動作の高速化。Androidは基本的にDalvik Virtual Machineで動作し、これまでは処理前に必要な箇所を逐次コンパイルするという形式が取られていましたが、Android 2.2ではJITコンパイラを搭載し処理を行う前にまとめてコンパイルを行うことで高速動作を実現するようです。
ちなみにベンチマーク上ではAndroid 2.1と比較して4.5倍もの数値を計測したとのこと。しかし、JITコンパイラにより処理が高速になるのは限られていて、高速化のためにネイティブ実行している部分は動作が高速化することがありません。
次はUSBテザリングのサポート。これはカスタムROMを利用している人ならばわかると思いますが、このUSBテザリングがサポートされると、AndroidケータイをPCにUSBで接続してAndroidをモデム化し、PCでインターネット接続が可能になります。ソフトバンクはUSBテザリングをやる気がまったくないみたいなので、HTC DesireにAndroid 2.2が提供されても無効にされてしまうと思います。現に、iPhoneはUSBテザリングをサポートしていますが、ソフトバンクモバイル版のiPhoneでは利用することができません。
そこのインフラに関連する箇所は是非ドコモに頑張って欲しいところです。
最後にAndroidのWiFiスポット化。これはUSBテザリングの無線版みたいなもの。簡単に言えばAndroidがPocket WiFiみたいに使えちゃうというもの。
しかし、これについても恐らくソフトバンクモバイルは無効にしてしまうでしょう。ここもドコモに頑張って欲しい。
これ以外のFroyoの情報は以下に記載しています。・Android向けFlash10.1は来月提供。Froyoも同時期か。・Google、Android 2.2「Froyo」を5月に提供開始か。