iOS 5の新機能はサードパーティ製のアプリのパクリ?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

“Wi-Fi Sync”をパクり機能だと主張するのは、イギリスの学生のグレッグ・ヒューズ氏。ヒューズ氏は、アプリをiPhoneとパソコンにインストールすることで無線LAN経由でPCにインストールされたiTunesとiPhoneを同期できる”Wi-Fi Sync”をAppleの審査に申請したものの、iPhone SDKの利用規約に反するということで却下されたようです。
また、Appleが提供する”Wi-Fi Sync”はパクリといわれても仕方がないくらいアイコンも酷似しており、ましてや機能とアプリの名称は同一になっています。
さらに、iOS 5に採用される機能でパクリと言われているものとして、カメラをハードキーで操作するものが挙げられており、同機能は「Camera+」という名でAppStoreに公開→削除→再公開という道を辿っています。Appleでは「iPhoneユーザーは、ボリュームボタンを押すときは必ず音量が調節されると思い込んでおり、ボリュームボタンを押したのにカメラのシャッターが切れるなどというユーザーを困惑させるだけの機能を搭載するアプリを許可することは絶対にできない」という理由で「Camera+」をAppStoreより削除しています。
サードパーティ製のアプリからアイディアをもらって公式アプリとして提供するのは全然アリだと思いますが、アイコンや名称をパクることやアプリを完全否定しておいて同機能を公式機能として提供するということは如何なものでしょうか。
そんな企業が他企業の端末が模倣だと言っても同情する気にもなれません。また、AppStoreで提供されているアプリはAppleの審査があって安全だと言われてますが、こんなことが起こっているようでは安全かどうかを評価する以前の問題だと思います。