iOS 5の魅力的な機能を紹介!
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

「iOS 5」ではAndroidの様な通知機能やカメラ周りの強化、メール機能の強化、さらにユーザ待望のPCと接続することなくアクティベーションやOSアップデートが可能になります。
「WWDC 2011」での基調講演では200もの新機能を提供すると発表され、その中の10機能がピックアップして発表されました。その中から気になった機能を紹介します。
Androidユーザーには、「ステータスバー」機能といえば簡単に伝わると思います。操作性もAndroidと全く同じでディスプレイの上部に表示されているバーを下に引っ張り出すと、アプリごとにどのような通知がされたか、どのような通知が行われたかを一覧で表示されます。
また、Notification Centerに表示された通知をタップするとアプリを起動したり、通知の消去が可能になります。
Androidの様にiPhoneでもTwitterが標準搭載されるようになります。また、iPhoneに標準搭載されることでSafariやカメラ、YouTube、Googleマップなどの他のアプリからTwitterを利用することが可能になります。
さらに、Twitterのユーザーやプロフィールの写真をiPhoneの連絡先に登録することもできるとのこと。
スマートフォンで情報量の多いサイトをシンプルにすっきりしたように表示できる「Reader」機能が新たに搭載されます。また、気になるサイトをリストに登録し、後でリストからサイトを閲覧できる「Reading List」機能が新たに追加され、「iCloud」と併用することでリストをiPadから閲覧することが可能になります。
iPadに提供されるSafariではタブ機能が新たに追加され、これまで2タップして切り替えていたウェブサイトを1タップで切り替えることが可能になるなど操作性の向上が図られます。後々にはiPhoneにも実装されるのでしょうか。
iPhoneにプリセットされているカメラはAppStoreで提供されているカメラアプリよりも機能性が低く使い勝手も良くありませんでしたが、「iOS 5」では、カメラ周りの機能が大幅にパワーアップされます。
これまではカメラを起動するためにロックを解除し、カメラのアイコンをタップ後カメラがようやく起動するといったものでしたが、今後はロック画面にカメラのアイコンが表示され、アイコンをタップするとロックを解除することなく、カメラでの撮影が可能になります。
また、ズーム機能などをピンチイン/ピンチアウトで可能になり、オートフォーカス機能を画面上をロングタップすることで可能になるなどより直感的な操作でカメラの操作が可能になり、これまではディスプレイ上のシャッターボタンをタップすることでしか写真の撮影ができませんでしたが、これからは「+」ボリュームキーを押下することで写真を撮影することができます。
さらに、カメラについてもiCloudとの併用が可能で撮影した写真をすぐにサーバーにアップし、他のデバイスで閲覧できます。
ようやくユーザー待望の機能が実装されます。「iOS 5」ではパソコンとiPhone等を接続することなく、アクティベーションやOSアップデート、iTunesとの無線LANによる同期が可能になります。
いずれもAndroidでは発売当時から実装されている機能であり、これを追従した形になります。
iPhoneで提供されるSMSやMMSの吹き出し形式で会話をやりとりするユーザーインタフェースはとても使いやすいんですが、あのインタフェースで3G回線に接続しなくてもメッセージや動画、写真のやりとりが可能なのが「iMessage」です。
また、MMSやSMSとは違いメッセージの開封確認や相手がメッセージを書いている際には画面上にステータスが表示される機能も備えています。
複数の指でディスプレイを上にスワイプするとタスクバーを表示し、左右にスワイプするとアプリの切り替えができるといったちょっと前にネットで話題になったiPadのマルチタッチジェスチャー機能が提供されます。この機能は元々開発者向けに公開されていましたが、「iOS 5」ではエンドユーザー向けにも公開されます。
iCloudはiPhoneやiPad、iPod touch、PCにて様々なデータを即時同期できるクラウドサービスで、複数の機能が提供されます。
1つめは、iPhoneやiPad、iPod touchの充電時にiOSのバックアップを無線LANを介して行う「iCloud Backup」
2つめは、iCloud Storage APIを用いて作成された書類をiCloud上に保存すると同時に全てのデバイスにプッシュ配信を行う「iCloud Storage」
3つめは、iPhoneなどで撮影した写真が自動でiCloudにアップロードされ、各デバイスは自動で撮影した写真をダウンロードする「Photo Stream」
4つめは、購入したデバイスだけでなく複数のデバイスで購入したアプリケーションや音楽などのデータを自動的にダウンロードできたり、iTunes Storeで購入したコンテンツを追加料金を払わずに複数のデバイスで再ダウンロードすることも可能になる「iTunes in the Cloud」
一部の国では制限がかけられており、日本ではアプリケーションや電子書籍の再ダウンロードは可能ですが、音楽の再ダウンロードできません。
発表前からAndroid化すると噂されていましたが、噂通りAndroidで既に提供されている機能を取り込んだ形になりました。個人的に気になった機能はやはりiCloudですかね。iOS 5の機能という意味ではちょっと意味合いが違ってきますが、これまでに提供されてきた機能の幅を広げられる新たなサービスであり、とても期待が持てます。
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