ドコモ、au、ソフトバンクといった主要3キャリアは「VoLTE(ボルテ)」の提供をすでにスタートさせていますが、11月17日(火)から「UQ mobile」、19日から「mineo(マイネオ)」といったau系のMVNO(格安スマホ、格安SIM)でも利用できるようになります。
ドコモ系のVoLTEと異なり、au系のMVNOで利用するVoLTEは注意すべき点があるのでまとめておきます。
「VoLTE(ボルテ)」とは
「VoLTE」では、通話品質の向上や音声通話が繋がるまでの時間が短縮されるほか、通話しながらLTEによる高速なデータ通信が利用できます。
なお、auでは音声通話とデータ通信の同時利用ができませんでしたが、VoLTE対応端末ではこれが可能になります。
ただ、「ビデオコール」などキャリアが提供しているサービスは利用できません。また、「VoLTE」を利用するには発信する側と着信する側がLTEのエリアにいて、対応端末を利用している必要があります。
MVNOで「VoLTE(ボルテ)」を使うために注意するべきポイント
ドコモ系のMVNOでは、利用している端末がVoLTEに対応していれば、「VoLTE」を利用することができます。
一方、au系の格安スマホで「VoLTE」を利用する場合はSIMロックの解除など、互換性の問題がつきまとうことになります。非常にややこしいのでまとめておきます。
SIMロックの解除が必要
VoLTE非対応のSIMカードはキャリア向けのSIMとMVNO向けのSIMに互換性があるため、auのスマートフォンをそのままmineoやUQ mobileで利用することができました。
一方、「VoLTE」のSIMカードに関しては、キャリア向けに提供するSIMカードとMVNO向けに提供するSIMカードが区別されており、双方のSIMカードに互換性がありません。
auの端末はMVNO向けに提供されたVoLTE対応のSIMカードをドコモやソフトバンクと同じように他社のSIMカードとみなすため、VoLTE対応のSIMカードを利用する場合は、auから販売されている端末であってもSIMロックの解除が必要になります。
VoLTE対応SIMカードと非VoLTE対応端末の組み合わせは利用できない
また、通常のSIMカードとVoLTE対応のSIMカードにも互換性がないため、非対応のSIMカードをVoLTE対応の端末に差したり、VoLTEのSIMカードを非対応の端末に挿しても動作しません。
au系のMVNOで「VoLTE(ボルテ)」が利用できるスマートフォンはごく一部
auが「VoLTE」を開始したのが2014年12月。さらに、SIMロックの解除に対応するのが2015年5月以降に販売された端末とGalaxy S6 edgeとなっていることもあって、「auのVoLTE対応」「SIMロック解除可能」の条件に合う端末は多くありません。
mineoは、au 2015年夏モデル以降に発売された機種を「VoLTE」の対応端末として案内していますが、auはSIMロックの解除不可期間として端末の購入から180日経過後としているため、2015年11月16日現在で利用できる端末はもっと少ないです。
▼2015年夏モデル以降に発売された機種のSIMロックを解除できる日付をまとめました。
発売日 | SIMロック解除可能日 | |
---|---|---|
isai vivid LGV32 | ||
HTC J butterfly HTV31 | ||
Xperia Z4 SOV31 | ||
Xperia Z5 SOV32 | ||
AQUOS SERIE SHV32 | ||
URBANO V02 | ||
TORQUE G02 | ||
Galaxy S6 edge SCV31 | ||
iPhone 6s | ||
iPhone 6s Plus | ||
AQUOS K SHF32 | ||
Xperia Z4 Tablet SOT31 | ||
Qua tab 01 | ||
iPad mini 4 |
SIMフリーのスマートフォンでは富士通の「arrows M02」がVoLTEに対応しています。
また、mineoのファンサイトでは、SIMフリーの「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」ではVoLTEが利用できるものの、3Gが使えなくなると、プレ検証の結果を報告しています。
mineo VoLTE SIM発売以降に公式(動作確認済み掲載)をどうするかは未定ですが、SIMフリー版iPad mini4にmineo VoLTE SIMを挿すと普通に使えます。
SIMフリー版iPhone6sにmineo VoLTE SIMを挿すと音声はVoLTEのみで使えます。(既存SIMは音声が3Gのみだったので逆ですね、SIMの性質を考えると当たり前ですが)
ただ、機内モードON/OFFや電源OFF/ONしないと使い始められないときがあるようでiPhone6s(au版SIMロック解除機、SIMフリー版とも)は既存SIMとのペアのみが公式になるのではないでしょうか。
一方、au版iPad mini4のSIMロック解除機は、既存、VoLTEの両対応になるかもしれません。
いずれにせよマイネール達がきちんと検証してからです(笑)
引用元:mineo VoLTE SIMが使える端末、使えない端末 | 王国通信 | マイネ王
auは購入日から180日が経過すれば、解約済みのスマートフォンでもSIMロックの解除ができるため、中古の端末を購入するのもアリかと思います。
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