日本時間10月28日、Googleが折りたたみスマートフォンやタブレットなど、大画面を搭載するデバイス向けのOS「Android 12L」を正式発表しました。
現在は大画面のAndroidデバイスでアプリを起動すると、一部をのぞいて大画面向けに拡大表示しているものがほとんどですが、Android 12Lの登場によって状況が変わるかもしれません。
また、開発が噂されているPixel Foldなど、Googleの折りたたみスマートフォンの発売にも期待がかかります。
Android 12Lの新機能
Googleの説明によると、この1年でAndroidタブレットのアクティベーション台数が前年比20%増を記録。折りたたみスマホも前年比265%以上の成長をしているとのこと。
かつてGoogleはNexus 7などタブレットにも注力していましたが、2018年発売のPixel Slateを最後にタブレットデバイスの開発から撤退。Androidタブレットは明らかに売れていませんでしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、在宅ワークやオンライン学習の利用が急増。それに伴いタブレットの需要も増えています。
そういった経緯のなかで登場するAndroid 12Lは、開発者がアプリを大画面デバイスに最適化できるように新しいAPIやツールなどを提供します。
例えば、一般的な7インチ以上(600dp以上)の画面サイズを搭載するデバイスでは、通知やロック画面、電源メニュー、設定とセットアップ、新しい2列のレイアウトでデザインできるとのこと。
画面表示の最適化だけではなく、マルチタスク機能も強力で直感的に操作できるようになります。
例えば、画面下に表示されるタスクバーや通知からアプリをドラッグ&ドロップすることで、複数のアプリを同時に表示することが可能に。サイズ変更に対応していないアプリであっても、OSが自動でサイズを変更することで複数アプリの起動に対応するようです。
Android 12Lは3月に正式登場
今日時点でAndroid 12Lの機能やレイアウトを確認できるエミュレーターがAndroid Developer Previewを通じて公開されています。
12月にはベータ版が公開され、Pixel 4/4a/4a 5G/5/5a 5G/6/6 ProでAndroid 12Lを実行できるようになります。残念ながらPixel 3シリーズは対象機種に含まれていません。また、Samsungの折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold 3 5G」にも近いうちに提供されるとのこと。
2022年1月には、最終版のAPIとSDKを含むベータ2がリリースされ、2月のベータ3では改善アップデートが行われます。正式版のリリースは3月末までを予定しています。
コメントを残す