Googleの支援を受ける「Glance」(グランス)が米国のキャリアと交渉の末、2か月以内にスマートフォンのロック画面に広告を配信する可能性があるようです。
Glanceは、アルゴリズムをもとにスマートフォンのロック画面にパーソナライズされたニュースやゲーム、ライブ配信などの広告を配信するサービスを提供する創業わずか3年の企業。
SamsungやOPPO、Xiaomiなど日本でキャリア販売を手がけるメーカーも導入企業に名を連ねており、4億台以上のスマートフォンに内蔵されています。
ロック画面広告で成功したAmazonの例も
Techcrunchによると、Glanceがアメリカで2か月以内にロック画面に広告を配信するサービスを開始する可能性があるとのこと。すべてのスマートフォンではなく、いくつかのモデルを対象に開始すると報じられています。
Glanceは主にインドで急成長を遂げた企業で、これまでは主にメーカーと協力して導入していましたが、新たな顧客獲得のために次は米国のキャリアと手を組もうとしているようです。
アメリカでは、日本と同じようにスマートフォンの売上のうち、キャリアを通じて回線と端末をセットにしたものが大半を占めていることから、メーカーではなくキャリアと交渉を進めた考えられます。
ユーザーがとてつもないほど嫌悪感を示しそうなロック画面への広告導入ですが、スマートフォンの市場が飽和状態になったことで、購入後も収益を得続けられるロック画面広告は、Glanceから何割かを得られるメーカーにとって大きな収入源になりそうです。日本では端末価格が20万円に達し、それをも軽く超えそうな端末価格を抑える流れになるかもしれません。
うまくやるメーカーもあれば、うまくやれないメーカーもあります。
Samsungが通知や純正アプリに広告を導入したところ、大きな反発が生まれたことで、結果的に多くの広告機能を削除しましたが、Amazonは「広告を端末に配信することで、一部の端末モデルを割引価格でご提供しています」とはっきりと宣言し、電子書籍リーダーのKindleシリーズにおいて、端末価格を抑えた広告つきのモデルを販売。6,000円台から買える格安のFireタブレットにも広告が表示されていますが、深刻な不満の声はないようです。
ただ、タブレットや電子書籍リーダーと利用機会が圧倒的に多いスマートフォンでは感じ方が違うでしょう。あなたはロック画面広告で端末価格が下がるのであれば、賛成ですか?それとも反対ですか?コメントにて意見を教えてください。