Android 13の配信から5ヶ月が経過し、Googleが最新のAndroidバージョン別シェアを公開しました。
世界中で最も多く動作しているAndroidデバイスのバージョンは、2020年に公開されたAndroid 11で24.4%となっています。
Android 10以上が約7割に
GoogleはAndroidのバージョンシェアの公開を数年前にやめていますが、どれだけ多くのバージョンでアプリを動作させるのかを決定するために開発者向けに数ヶ月に一度のタイミングで公開しています。
公開の場はAndroidアプリの開発環境「Android Studio」で、バージョンの累積シェアを示す「CUMULATIVE DISTRIBUTION」を確認できます。
例えば、Android 10 Q(APIレベル29)のCUMULATIVE DISTRIBUTIONは68.0%なので、Android 10/APIレベル29をターゲットにするとAndroid全体の6割以上で動作するということになります。
バージョンシェアの集計方法を明かされていませんが、従来どおりであれば、集計日までの直近7日間にGoogle Playストアへのアクセスから集計されたものです。今回の集計日は2023年1月6日とのこと。
Android 13/12のシェアが2割を超える
累積シェアから各バージョンのシェアを割り出すことも可能です。以下の表にバージョンおよびAPIレベルごとのシェアと、前回との増減をまとめました。
なお、今回からAndroid 4.1/2/3のJelly BeanがAndroid 4.4 KitKat以下に統合されています。
バージョン | APIレベル | シェア | 増減 | 配信時期 |
---|---|---|---|---|
Android 4.4 KitKat | 19 | 0.7% | -0.2% | 2013年10月 |
Android 5.0 Lollipop | 21 | 0.3% | -0.1% | 2014年11月 |
Android 5.1 Lollipop | 22 | 1.8% | -0.4% | 2015年3月 |
Android 6.0 Marshmallow | 23 | 2.8% | -0.7% | 2015年10月 |
Android 7.0 Nougat | 24 | 1.9% | -0.4% | 2016年8月 |
Android 7.1 Nougat | 25 | 1.8% | -0.4% | 2016年10月 |
Android 8.0 Oreo | 26 | 2.6% | -0.4% | 2017年8月 |
Android 8.1 Oreo | 27 | 6.9% | -1.0% | 2017年12月 |
Android 9.0 Pie | 28 | 13.2% | -1.3% | 2018年8月 |
Android 10 Q | 29 | 19.5% | -2.8% | 2019年9月 |
Android 11 R | 30 | 24.4% | -2.6% | 2020年9月 |
Android 12 S | 31 | 18.9% | +5.6% | 2021年10月 |
Android 13 T | 33 | 5.2% | 初 | 2022年8月 |
今回もトップシェアは2020年9月に公開された「Android 11」の24.4%で、2019年9月に公開された「Android 10」の19.5%、2021年10月に公開された「Android 12」の18.9%と続いています。
最もシェアを伸ばしたのは+5.6のAndroid 12で、昨年8月にリリースされたばかりのAndroid 13も5.2%を記録。Android 11以下は、すべてシェアを落とすなど順調に最新版への移行が進んでいることがわかります。
前回8月のシェア公開から多くのメーカーがAndroid 12へのアップデートを提供しており、SamsungはGalaxy S22シリーズやGalaxy Z Flip4、Galaxy Z Fold4に、SonyはXperia 1 IV、Xperia 5 IVといった機種にAndroid 13の提供をスタートするなど、数年前に比べて各メーカーが早期にアップデートを提供していることが最新版へのスムーズな移行に繋がっているようです。