ついにiPhoneからAndroidにeSIM転送できる?Android 16ベータ版からコード発見、iOS 19で利用可能に
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

eSIMは当初想定されていたほど便利な機能ではないかもしれません。
のりかえを含む新規契約時などで、SIMカードの到着を待たず、すぐに利用できるのは大きなメリットですが、SIMを別の端末で利用したいときは時間と手間がかかります。
例えば、SIMカードならSIMピンを挿して入れ替えるだけですが、eSIMは手間と時間がかかる本人確認を伴う再発行が必要です。再発行できる時間が限定されている場合もあります。
本人確認をスキップできるiPhone/iPad同士で利用可能な「eSIMクイック転送」や、一部のAndroid同士で利用できるeSIM転送機能も用意されていますが、iPhoneとAndroid間のeSIM転送は再発行が必要です。
しかし、ついにiPhoneからAndroidへeSIMの転送が可能になるかもしれません。おなじみのMishaal RahmanがAndroid 16のベータ版からiPhoneのeSIMをAndroidスマートフォンに直接転送できる可能性のあるコードを発見しました。
Googleが提供するSIMマネージャアプリから発見されたコードは、iOS 19の設定画面>一般>転送またはiPhoneをリセット>Androidに転送が追加されることを示しています。
このページに「その他オプション」ボタンが追加され、iPhoneのeSIMを新しいAndroidスマートフォンへ手動でワイヤレス転送することができるとのこと。
eSIMの手動転送は新しいAndroidデバイスでQRコードをスキャンするところから始まるそうです。同じOS間では、QRコードをスキャンするだけですが、この方法ではiPhoneで生成されるセッションIDとパスコードを入力する必要があります。
ちなみに、デバイス間をワイヤレス接続できない場合は、一方のデバイスがiOS 19以降であることを確認するよう促すメッセージも確認されていることから、この機能が利用できるのはiOS 19以降に限定される可能性が高いようです。
AndroidとiPhoneを併用する筆者にとって、この機能は待望としていたものです。同一OS間のeSIM転送ほど簡単ではないものの、本人確認がスキップできるだけで手間は大幅に軽減されます。
Appleは6月10日午前2時からWWDC2025の基調講演を行う予定。このイベントでは、iOS 19の先行発表が期待されますが、Androidへの流出につながることからこの機能については触れられることはないでしょう。ただし、同日より提供が開始されるであろうベータ版で正式確認される可能性はあります。
一方、AndroidからiPhoneへeSIMを転送できる機能については確認されていません。iOS 19や新型iPhoneがリリースされる秋までに提供されるでしょうか。
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