au通信障害、5日夕方に全面復旧めど。ほぼ回復と全面復旧の違いは?

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Yusuke Sakakura公開日:2022/07/04 22:48

au通信障害、5日夕方に全面復旧めど。ほぼ回復と全面復旧の違いは?

7月4日、KDDIが2日1時35分ごろからauやUQ mobile、povoなどで発生している通信障害に関する記者説明会を開催し、現在の状況について説明しました。

60時間が経過した今も全面復旧が案内されていない通信障害については、音声通話・SMS・データ通信ともにほぼ回復。今後、ネットワークやトラフィックの状況を監視し、個人・法人サービスの利用状況を確認した上で、7月5日夕方をめどに最終的な全面復旧の判断をします。

4日朝:予定どおり作業終了も負荷は軽減されず

通信障害が長引いた件について、3日に行った作業は予定どおり終了したものの、輻輳(通信回線にアクセスが集中して混み合うこと)が発生した対象設備(VoLTE交換機と加入者DB)の負荷が想定したほど軽減されなかったことが判明。

これに伴いKDDIは、4日午前7時に公開した障害情報にて「流量制御などの対処を講じているため、音声通話がご利用しづらい状況が継続しております。」との文章を公表したとのこと。

ネットワーク試験の検証が終了後もなぜ流量制御が続いているのか不思議でしたが、裏側では想定外のことが起きていたようです。今回の障害では、広報面も問題視されていますが、これについてもユーザーにわかりやすいように広報すべきだったのではないでしょうか。

文章の変化
  • 4日午前6時30分発表
    • ネットワーク試験の検証中につき、流量制御などの対処を講じているため、音声通話がご利用しづらい状況が継続しております。
  • 4日午前7時発表
    • 流量制御などの対処を講じているため、音声通話がご利用しづらい状況が継続しております。

4日昼:高負荷が続く原因を特定。制御を解除

想定ほど負荷が軽減されなかった理由を特定したのは4日午前中とのこと。

18台中6台のVoLTE交換機が加入者DBに対して、不要な過剰信号を送出している(原因不明)ことを確認し、12時18分〜13時18分に対象設備をシステムから切り離すことで過剰送信が止まり、輻輳が発生していた対象設備の負荷は、障害発生前と同じ水準まで軽減したと説明します。

負荷が大幅に下がったことで、通話の成功率が大幅に向上。これに伴い、流量制御を14時51分に解除し、障害発生前と同じ規制のない状態になりました。

手元のiPhoneでは、13時40分ごろに電波レベルを表すピクトアンテナと音声通話が復活したので、VoLTE交換機の切り離しによる負荷低減によって復旧に向けて大きく動き出したことがわかります。

「ほぼ回復」とは?

現在の状況についてKDDIは「ほぼ回復」と表現する一方で、「全面復旧」の判断は5日夕方をめどと案内しています。

ほぼ回復と全面復旧の違いについては「(全面復旧宣言の前後での動作は)基本的には変わらない」とし、「通信障害が長時間続いたことから、個人および法人のお客さまがしっかりとサービスをを使っていただいてるか確認した上で復旧宣言をしたい」と説明しました。

つまり、すべての確認を終える前段階が「ほぼ回復」で、確認を終えた後に「全面復旧」になるようです。確認の中で何らかの問題が見つかった場合は、全面復旧が遅れることも考えられます。

ユーザーとして最もストレスを感じるのは、ほぼ回復と発表してからも音声通話などが利用できないことでしょう。携帯総合研究所にも多数の報告が(1,2,3,4,5)寄せられています。

この件に関しては「音声通話とデータ通信は回復している。ただ、一部お客さまにおいて利用しづらい状況はあるが、端末の電源オフ・オンで復旧しているパターンもある。そういったお客様も含めて状況をしっかり確認していきたい」と説明しています。

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