MMD研究所が「2021年7月スマートフォン決済(非接触)利用動向調査」を実施し調査結果を発表した。
iDやモバイルSuicaなど、スマートフォンを専用リーダーにタッチして支払いができるスマートフォン決済(非接触)を「現在利用している」と答えたのは8.8%となった。
PayPayなどQRコード決済を含めたスマホ決済全体の普段利用が伸びるなかで、タッチ決済は前回および前々回の調査から減少が続いている。
スマホのタッチ決済は利用減が続く
18歳〜69歳の男女45,000人を対象にして「2021年7月スマートフォン決済(非接触)利用動向調査」が2021年7月1日〜7月5日に実施された。
調査結果によると、スマートフォンの非接触決済の認知・利用状況について「現在利用している」と答えたのは8.8%で、前回調査の1月から0.8ポイント減少し、1年前の前々回調査からも3.9ポイントの減少となった。
なお、同時期の調査において、QRコード決済を含めたスマホ決済全体の普段利用は52.1%を記録。1年前の前々回調査から14.3ポイントも増加する一方で、タッチ決済の利用が減少したことになる。スマホ決済の伸びはQRコード決済が支えているようだ。
2021年7月 | 2021年1月 | 2020年7月 | |
---|---|---|---|
現在利用している | 8.8% | 9.6% | 12.7% |
利用したことはあるが、現在は利用していない | 13.9% | 13.0% | 8.1% |
利用を検討している(利用したことはない) | 5.5% | 5.3% | 5.4% |
だいたいどんなものか分かるが、利用したことはない | 20.2% | 19.8% | 20.0% |
いくつかのサービス名称は分かるが、内容は知らない | 12.6% | 13.1% | 13.1% |
非接触決済という言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない | 20.5% | 20.9% | 20.3% |
全く知らない | 18.5% | 18.2% | 20.4% |
楽天EdyをiDとモバイルSuicaが上回る
最も利用しているスマートフォンの非接触決済サービスは、24.4%で「iD」がトップ。前回調査でトップだった「楽天Edy」は22.4%で3位にダウン。「モバイルSuica」も23.1%で楽天Edyを上回った。「Visaのタッチ決済」も前回の3.7%から数字を伸ばしている。
最も利用しているサービスの利用開始時期については「覚えていない」を除いて、「2016年12月以前」が19.3%で最多、次いで10.6%の「2021年1月以降」となった。