MMD研究所が6月に実施した「2020年7月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」の結果を発表した。
調査結果によると普段の支払い方法について9割が現金、7割がクレジットカードと答えている。緊急事態宣言中に実査された調査では7割が現金の利用が減ったと答えていたが再び増加。逆にスマホ決済は減少している。
緊急事態宣言の解除で現金利用増か
「2020年7月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」は、18歳~69歳の男女45,000人を対象に6月26日~29日の期間で実施された。
複数回答できる普段の支払い方法では「現金」が90.2%でトップ。2位は73.4%のクレジットカード、3位が37.8%のタッチ式・QRコード式を含むスマホ決済となった。
緊急事態宣言中の4月22日に実施された前回調査と比較すると、現金とクレジットカードの利用が増加している。前回調査ではスマホ決済はタッチ式とQRコード式で選択肢が分かれていてQRコード式は40.3%だったが今回の調査で小さく減少した。
緊急事態宣言が解除されたことで現金やクレジットカードを実店舗で利用する機会が増えた影響があるのかもしれない。
スマホ決済をQRコードに限定して利用状況を調査したところ「現在利用している」と答えた人は34.3%、「利用したことはあるが、現在は利用していない」が9.0%となり、過半数はQRコード決済を利用したことがないようだ。
最も利用しているQRコード決済サービスはPayPayが48.7%で2位以下を大きく引き離した。2位は15.7%の「楽天ペイ」、3位は13.4%の「d払い」、4位は10.3%の「au PAY」で上位を4キャリアが独占。他社のサービスはいずれも1割未満となっている。なお、利用検討でも上位4サービスの順位は変わっていない