18日にソフトバンク新ブランド「LINEMO」(ラインモ)が発表。基本料金に含まれていた音声通話し放題を分離することで月額2,480円に値下げされた。
ソフトバンクの値下げによって最も高額になったのはドコモが提供する月額2,980円のahamoだ。3月26日の正式発表までに値下げが予想されていたが、NTTの澤田社長は「ドコモがどうしていくか存じてない」とした上で、値下げ以外での対抗を予想した。
低容量プランの改定も検討
NTTの澤田社長が日本記者クラブで会見を行い、携帯3社が3月から開始する20GBの新料金プランについて他社への対抗策について聞かれると、基本料金に含まれている音声通話し放題をオプション化して2,480円に値下げした場合は面倒臭さが出る、このセグメントで戦うのが適切なのかと回答。
また、ドコモがどうしていくか存じてないとした上で、下げるかもしれないが、一般的には他のセグメントで対応する方があるようにも思えますと説明し、音声通話し放題を基本料金から分離して値下げするよりも新しい考え方で対応するのか問われると「と、見ています」と答えた。
ドコモの井伊社長が回答したものではないが、少なくともNTTの澤田社長はドコモがKDDIのpovoやソフトバンクのLINEMOのように音声通話し放題をオプション化して月額2,480円に値下げすることは否定的なようだ。
確かに3社のプランを比較すると最も高額だが、唯一ahamoは家族回線のカウント対象のため、プラン変更しても家族割の割引額が変わらない。ドコモの家族割は2人以上で500円、3人以上で1,000円の割引が1回線ごとに適用されるため、家族でドコモを利用している場合はahamoの方が安くなる。
また、ahamoのような料金プランではなく、povoやLINEMOを新ブランドとして提供する他社にとって家族回線のカウント対象に対応するのは難しいのではないだろうか。
会見で澤田社長はahamo以外の料金にも触れており、「低利用の方々にどうしようか、1GB〜3GBあたりをどうしようか継続的に検討する」と発言しており、ギガライトの料金改定についても検討しているようだ。
なお、テレビ朝日のスーパーJチャンネルでは「周辺取材によると3月1日あたりに重大発表があるかもね・・」と報じているが具体的な情報はない。ドコモが3月1日にahamoの対応機種を発表すると予告していることを考えると、何らかの発表がある可能性はある。