Google Pixelユーザーが音声通話の着信ができず、SMSも受信できない不具合が発生していると報告しています。
この不具合は日本やアメリカ、インドなど世界中で発生しており、2024年3月に配信されたアップデートに原因があるようです。
Googleは初期化を指示するも完全に解決されず
Google Pixelのコミュニティにて、2024年3月に配信されたアップデートを適用した後からGoogle Pixelスマートフォンにて音声通話を着信できない不具合が発生していると多数のユーザーが報告(1,2,3,4)しています。
投票数が700を超えるAndroid Authorityによるアンケートでは、42%が3月のアップデートで問題に遭遇、13%が4月のアップデートで問題に遭遇、45%が2024年になってから通信の問題が発生していないと回答しています。
不具合はSMSやRCS、グループチャットにも影響を及ぼしていて、特にSMS認証が利用できないと困っているユーザーも多数確認されています。なお、端末を再起動すると届かなかったSMSをまとめて受信することがあるそうです。
不具合が発生している機種はPixel 8シリーズやPixel 7シリーズなどのGoogle Tensor搭載モデルに集中しているようです。
関連性は分かりませんが、これまでリリースされた3つのGoogle Tensorには、すべてSamsung製のモデムが採用されており、それ以降、突然に圏外になったり、勝手に着信拒否するなど通信に関する不具合が頻発した過去があります。
また、一部のユーザーはVoWiFiやVoLTE、SMSoIPなどの通話機能に関連するIMSが3月のアップデートによって壊れたのではないかと推測しています。
Googleは不具合を報告するユーザーに対していくつかの対処方法を指示していますが、どれも役に立たず最終的には初期化を行うよう指示されるとのこと。初期化によって不具合は一時的に解消するものの再発することも報告されています。
初期化はデータの削除を伴い、バックアップから戻す作業には時間がかかるため簡単に取れる対処方法ではありません。推測どおりIMSが壊れたのであれば、不具合の完全な解消には修正アップデートを待つしかありません。