マイナンバーカードをiPhone・スマートフォンに設定登録する方法。免許証として使える?など疑問まとめ
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

スマートフォンでマイナンバーカードを利用できるようになりました。
これからはマイナンバーカードを持ち歩かなくても、スマートフォンがあれば同じ機能を利用できます。
この記事では、iPhoneやAndroidスマートフォンでマイナンバーカードを設定する方法やできること、免許証として使えるかなど疑問をまとめています。
スマホとマイナンバーカードでできること
スマートフォンにマイナンバーカードを登録すると、マイナンバーカードを持ち歩かなくても、マイナポータルにログインしたり、各種証明書の発行が可能になります。
ただし、2025年6月時点では、iPhoneとAndroidスマートフォンでできることに違いがあります。
iPhoneでできること

iPhoneにマイナンバーカードを追加すると、薬や医療費、年金の記録の確認や引越し手続きなど、さまざまな行政サービスを利用できる「マイナポータル」へのログインや署名ができます。
また、コンビニでは、Face IDで認証してiPhoneを複合機にかざすと、住民票の写しや印鑑登録証明書などの各種証明書を取得することもできます。
今後はマイナ保険証として医療機関等で利用したり、店舗や窓口での本人確認・年齢確認・住所確認などが可能になる予定です。
Androidスマートフォンでできること

Androidにマイナンバーカードを追加すると「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」が利用できます。
これにより、マイナポータルにログインして、子育て支援や引越し手続き(転居手続き)のオンライン申請、薬剤・健康診断情報、母子健康手帳の自己情報の閲覧が可能になります。
さらに、コンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書などの各種証明書を取得できるほか、銀行・証券口座開設、携帯電話の契約、キャッシュレス決済申込といった民間オンラインサービスの申込・利用にも順次対応しています。
今後は、医療機関等でマイナ保険証として利用できるようになる予定です。
iPhone | Android | |
---|---|---|
マイナポータルへのログイン | 対応 | 対応 |
マイナポータルでの署名 | 対応 | 対応 |
コンビニで住民票の写しを発行 | 対応 | 対応 |
民間サービスの申し込み・利用 | 順次対応 | 順次対応 |
確定申告のオンライン申請 | 未確認 | 対応 |
健康保険証としての利用 | 今後対応予定 | 今後対応予定 |
本人確認・年齢確認・住所確認 | 今後対応予定 | 今後対応予定 |
運転免許証として利用できる?
2025年6月時点でマイナンバーカードをiPhoneやAndroidスマートフォンに追加しても運転免許証としては利用できません。
なお、実物のマイナンバーカードと運転免許証を一体化した場合は、実物のマイナンバーカード(マイナ免許証)または運転免許証を携帯する必要があります。
マイナンバーカードの対応機種
2025年6月時点で、iOS 18.5以上のiPhoneと一部のAndroidスマートフォンがマイナンバーカードに対応しています。
- iPhone XR
- iPhone XS / XS Max
- iPhone 11 シリーズ
- iPhone 12 シリーズ
- iPhone 13 シリーズ
- iPhone 14 シリーズ
- iPhone 15 シリーズ
- iPhone 16 シリーズ
- iPhone SE (第2世代)
- iPhone SE (第3世代)
Androidの対応機種はマイナポータルで確認できます。
スマートフォンにマイナカードを設定登録する
マイナンバーカードをスマートフォンで利用するには、マイナポータルアプリのダウンロードが必要です。
アプリ上で追加できるため、プラスチックカードを作った時のように区役所などの窓口に出向く必要はありません。ただし、電子証明書に5年の有効期限があり、期限が切れている場合は区役所や出張所にて手続きが必要です。
追加申請は数分で完了しますが、19時30分以降の申請については翌朝以降に完了すると案内されています。
iPhoneに登録する
- マイナポータルアプリを起動して「追加をはじめる」をタップします
- チュートリアルが表示されたら「次へ」をタップします
- iPhoneにマイナンバーカードを追加しても運転免許証として利用できない警告が表示されます。「次へ」をタップします
- マイナンバーカードや暗証番号、パスワードを用意して「次へ」をタップします
- 追加の手順を確認して「次へ」をタップします
- 規約を確認したら「同意して次へ」をタップします
- 本人確認のために顔を撮影します。「次へ」をタップします
- 「撮影をはじめる」をタップして顔の撮影をはじめます
- 撮影が完了したら「次へ」をタップします
- マイナンバーカード発行時に設定した券面入力用暗証番号(4桁の数字)を入力して「次へ」をタップします
- マイナンバーカード発行時に設定した署名用パスワード(英数字6〜16文字)を入力して「次へ」をタップします
- マイナンバーカードの読み取り方法を確認して「読み取り開始」をタップします
- “スキャンの準備ができました”と表示されたらiPhoneの背面にカードを当てて読み取ります
- 読み取りに成功して本人確認が完了したら「次へ」をタップします
- iPhone用の利用者証明用暗証番号を入力して「次へ」をタップします
- iPhone用の利用者証明用暗証番号を再入力して「次へ」をタップします
- iPhone用の署名用パスワードを入力して「次へ」をタップします
- iPhone用の署名用パスワードを再入力して「次へ」をタップします
- 入力が完了したら「Appleウォレットに追加」をタップします
- 「続ける」をタップしてApple Walletに追加します
- iPhoneに追加したマイナンバーカードを提示する方法を確認して「完了」をタップします
- ウォレットアプリに追加されたマイナンバーカードはすぐに利用できことを確認して「次へ」をタップします
- iPhoneを探すを有効にしておけば、紛失時にマイナンバーカードの利用を一時停止できます。「閉じる」をタップして完了です
Androidに登録する
- マイナポータルアプリを起動してメニューをタップします
- 「スマホ用電子証明書を申請する」をタップします
- 署名用電子証明書パスワードを入力して申請する証明書を選択します
- 「確認しました」にチェックを入れて「申請する」ボタンを押します
- スマホの背面など読み取り位置にマイナンバーカードを密着させて読み取りを開始します
- 読み取りに成功したらマイナンバーカードを外して「次へ」ボタンを押します
- スマホ用の署名用電子証明書パスワードを入力して「次へ」ボタンを押します
- スマホ用の利用者証明用伝証明書のパスワードを入力して「次へ」ボタンを押します
- これで申請が完了するので「メニューへ」ボタンを押します
- 通知をオフにしている場合は「設定画面へ」ボタンを押します
- 設定画面が表示されたら「通知」に進みます
- 「マイナポータルすべての通知」をオンにします
- 申請が完了したら通知が届くので通知をタップします
- 「登録する」ボタンを押します
- 署名用電子証明書パスワードを入力して「次へ」ボタンを押します
- スマホの背面など読み取り位置にマイナンバーカードを密着させて読み取りを開始します
- 読み取りに成功したらマイナンバーカードを外して「生体認証など利用登録する」ボタンを押します
- 画面を下にスクロールして「設定に進む」ボタンを押します
- スマホ用の利用者証明用伝証明書のパスワードを入力して「次へ」ボタンを押します
- これで生体認証の登録が完了しました。ログイン時に指紋認証だけでログインできます。「メニューへ」をタップします
- 申請が完了した証明書にチェックマークがついていたら完了です
よくある質問
iPhoneのマイナンバーカードをiPadやApple Watchに追加することはできますか。
できません
iPhoneのマイナンバーカードは、iPhoneがインターネットに接続していない状態でも利用できますか。
対面の利用においては不要です。オンラインでは必要です。
マイナンバーカードは複数機種で利用できますか?
同時に複数のスマートフォンで利用することはできません
機種変更に対応していますか?
機種変更に対応しています。新しい端末で発行を申請すると、旧端末の証明書の削除手続きが行えます
スマホを紛失するとどうなりますか?
マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡して一時利用停止の手続きが必要になります。