Googleが8月22日に公開した「Android 8.0 Oreo」(新機能・変更点まとめ)ではメールアドレスやパスワードなどのログイン情報を自動入力できる新機能「オートフィル(自動入力)」が追加された。
オートフィルを使えば面倒なパスワード入力が劇的にカンタンになるため、他人から推測されにくい複雑なパスワードの使用も気軽に利用できるようになる。この記事では「オートフィル」の使い方と設定方法を解説する。
「オートフィル」とは?
Android 8.0 Oreoの新機能「オートフィル」はメールアドレス・ログインID・パスワードといったログイン情報を自動入力できる強力な機能だ。これまでも同様の機能がウェブブラウザ「Google Chrome」で利用できたがAndroid 8.0 OreoではOS単位でビルトインされた。
オートフィルを有効にしてTwitterアプリなどのログイン画面にアクセスすると小さなボックスが表示される。ボックスをタップするとログインIDまたはメールアドレス、パスワードがすべて自動入力されてログインできる。
通常、オートフィルはGoogle Chromeで利用していた自動入力を利用することになるが、LastPassや1Passwordなど人気のサードパーティ製アプリを利用することもできる。
「オートフィル」の設定方法
オートフィルを利用するには設定画面からの変更が必要となる。まずは設定画面にアクセスして「システム」→「言語と入力」に進む。
さらに「詳細設定」から「自動入力サービス」を選択する。
最初は「なし」が選択されているため「Googleで自動入力」またはサードパーティのパスワード管理アプリに変更する。「サービスを追加」の選択も用意されているが8月24日時点では動作しないようだ。
「オートフィル」の使い方
「オートフィル」によるログイン情報の自動入力はアプリのログイン画面で利用できる。
ログイン画面にアクセスするとログインIDやパスワードの入力ボックスの下にリスト形式でアカウントが表示される。アカウント選択するとログイン情報が自動入力される。
オートフィルの操作方法は設定画面で選択したサービスによって異なる。サードパーティアプリ「1Password」の場合はログイン画面を表示すると「Aurofill with 1Password」が出現するのでタップ後、マスターパスワードを入力または指紋を認証する。
ログイン情報が複数存在する場合は「View possible matches」と表示されるのでタップ後、ログインしたいアカウントを選択するとメールアドレスやユーザー名、パスワードが自動入力される。
オートフィルが動作しない時の対処方法
オートフィルを有効にしても動作しないことがある。
オートフィルは順次提供となっていてAndroid 8.0 Oreoにアップデートしてもすぐには利用できない。利用するにはGoogle Play Sevicesのアップデートが必要になる。ただし、これは「Googleで自動入力」に限定したものでサードパーティのアプリであればスグにでも利用できる。
アプリのログイン画面によっては利用できないこともある。今のところTwitterやInstagramでは利用できるが、Apple MusicやYahoo系のアプリでは利用できなかった。