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Apple Watch心電図アプリの使い方〜使えない原因は?

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Yusuke Sakakura更新日:2021/02/03 3:18
Apple Watch心電図アプリの使い方〜使えない原因は?

1月27日、Apple Watchに最新版となるwatchOS 7.3が配信されて、ようやく日本でも心電図アプリケーションの利用が可能になりました。

心電図アプリが追加されたことによってApple Watchで心電図を計測することができます。同時に追加された不規則な心拍の通知機能では、心房細動の兆候を早期発見して、脳梗塞を含む世界2位の死亡原因である脳卒中の予防に繋げることができます。

Apple Watchのヘルスケア機能でもトップクラスに重要な心電図アプリ。この記事では、Apple Watchの心電図アプリケーションの使い方や心電図を計測する方法、さらに不規則な心拍の通知機能をオンにする方法を紹介しています。

目次

心電図アプリでできること

心電図アプリでできること

watchOS 7.3で追加された心電図アプリを起動することで、いつでもどこでもカンタンにApple Watchで心電図を記録して不整脈の一種である心房細動の発生を確認できます。

心房細動を治療せずに放置してしまうと、世界で2番目に多い死因である脳卒中につながるおそれがあります。ただし、心房細動は動悸や疲労、息切れといった症状が出る場合もあれば、無症状で気づかないケースも多いとされています。

症状だけでなく不整脈は常に発生するわけではないため、病院で心電図を測定すれば必ず発見できるというものではなく定期的な測定が必要。

Apple Watchの心電図アプリが注目される理由は定期的な測定をカンタンにできることに加えて、iPhoneのヘルスケアアプリに保存された記録を共有することで心拍リズムや心拍の乱れについて医師が詳しく診断できることです。

デジタルクラウンに指を乗せるだけで計測できる
デジタルクラウンに指を乗せるだけで計測できる

残念ながら心電図アプリはすべてのApple Watchで使うことはできません。

時計のリューズに当たるデジタルクラウンと背面に、心臓の電気信号を測定可能な電極・電気心拍センサーを内蔵しているApple Watch Series 4/5/6に限定されます。心電図を計測したい場合は新型のApple Watchに買い替えましょう。

また、心電図アプリの22歳未満の使用は推奨されていません。

心電図アプリの対応モデル
  • Apple Watch Series 4
  • Apple Watch Series 5
  • Apple Watch Series 6

何人もの命を救ってきた不規則な心拍の通知機能

心電図アプリと共に追加された不規則な心拍の通知機能は、心房細動の兆候が確認された時にユーザーに通知する機能です。

最低65分以上の時間をかけて5回の心拍リズムをチェックして不規則な心拍リズムが検出されると通知が表示されます。

不規則な心拍の通知機能

不規則な心拍リズムを放置しておくと、心臓内で血栓を引き起こして脳卒中や心臓まひ、心不全、その他の合併症につながる可能性があるため、早期診断と早期治療が重要。この通知機能に命を救われたとの声が多数報告されています。

なお、心拍リズムのチェックはApple Watchに内蔵されている光学式心拍センサーを使用するため、Apple Watch Series 3以降のモデルで利用できます。

心電図アプリの対応モデル
  • Apple Watch Series 3
  • Apple Watch Series 4
  • Apple Watch Series 5
  • Apple Watch Series 6
  • Apple Watch Series SE

Apple Watchで命を救われた人たち

Apple Watchで命を救われた人たち

心房細動の患者数は検診で診断されるだけで約80万人と推計されていて、実際には100万人を超すと言われています。

高齢者に多いことから増加が予想される不整脈。海外ではApple Watchによって早期発見され、多くの命が救われています。ここではその一例を紹介します。

2回の心房細動から救われた男性

運動が趣味でワークアウトを記録するためにApple Watchを購入したアメリカ・フロリダ州のJason Saucier。ある朝起きてApple Watchを手首に巻くと心房細動の通知が表示されたそうです。

ただ、症状がなかったことからこの警告を無視して出社。息が苦しさを感じながら郵便受けまで歩いたところ酷いめまいがして病院に行くことにしたとのこと。

安静時の心拍数は通常60〜100BPMに対して、心房細動の通知を受け取ったSaucierの心拍数は160BPM。その後、退院したものの1週間後にまた心房細動の通知が表示されたそうです。

この時は警告を無視せず、すぐに病院に行き入院。心房細動が3日間続いて新たに処方した薬の効果があるか確認されたのちに退院しました。SaucierはApple Watchの2度目の警告を無視していたらインタビュアーと話していなかったかもしれないとコメントしています。

子どもにプレゼントされたApple Watchで救われた人

インド在住の61歳R Rajhansは高血圧を患っていましたが、新型コロナウイルス感染拡大で病院に行く回数が減って2020年3月以来受診できなかったそうです。

そんななか就寝中にApple Watchに不規則な心拍の通知が届いたため循環器専門医を受診。医師にApple Watchが記録していた心電図データを見せるなどしたところ、心停止の主な原因の1つである僧帽弁閉鎖不全と診断されて7月に切開手術を受けたとのこと。

Rajhansの不規則な心拍を検出したApple Watchは自分が購入したものではなく子どもからプレゼントされたものでした。

Apple Watchで心電図を計測・記録する

1 iOSを最新版にアップデートする

1設定画面を開く

iPhoneの設定を開いて「一般」に進みます。

設定画面を開く

2iPhoneをアップデート

さらに「ソフトウェア・アップデート」に進みます。

iPhoneをアップデート

3最新のiOSをダウンロードしてインストール

「ダウンロードしてインストール」をタップしてiOS 14.4以降にアップデートします。

最新のiOSをダウンロードしてインストール

2 watchOSを最新版にアップデートする

1Watchアプリを開く

iPhoneでWatchアプリを開いて「一般」に進みます。

Watchアプリを開く

2Apple Watchをアップデートする

続けて「ソフトウェア・アップデート」に進みます。

Apple Watchをアップデートする

3最新のwatchOSをダウンロードしてインストール

「ダウンロードしてインストール」をタップしてwatchOS 7.3以降にアップデートします。

最新のwatchOSをダウンロードしてインストール

3 心電図測定の事前設定

1ヘルスケアアプリを開く

ヘルスケアアプリを開いて「ブラウズ」タブをタップします。

ヘルスケアアプリを開く

2カテゴリで心臓を選ぶ

「心臓」を選択します。

カテゴリで心臓を選ぶ

3心電図(ECG)を選択

「心電図(ECG)」に進む

心電図(ECG)を選択

4設定を始める

心電図の機能説明を読んで「設定」ボタンをタップしましょう。

設定を始める

5生年月日を入力

生年月日を入力します。なお、心電図機能は22歳未満は利用できません。

生年月日を入力

6心電図の設定を進める

「続ける」をタップして心電図アプリのセットアップを続けます。

心電図の設定を進める

7心電図アプリの仕組み

心電図アプリの仕組みを確認して「続ける」をタップします。

心電図アプリの仕組み

8心電図の測定結果

心電図を計測すると、心電図・心拍に加えて4種類(洞調律/心房細動/低心拍数または高心拍数/判定不能)の判定結果が出ます。それぞれどういった意味なのか確認して「続ける」をタップします。

心電図の測定結果

9心電図の注意事項

Apple Watchの心電図アプリケーションを使うにあたって注意事項が表示されます。「次へ」をタップしながら読み進めて「続ける」をタップしましょう。

心電図の注意事項

10最初の心電図を計測

“最初の心電図を取る”が表示されるのでApple Watchで心電図を測定しましょう。

最初の心電図を計測

4 Apple Watchで心電図を測定する

1心電図アプリを開く

Apple Watchを手首に付けてパスコードロックを解除したあと、デジタルクラウンを1回タップしてホーム画面を表示したら心電図アプリを開きます。

心電図アプリを開く

2手首の向きを確認

画面に表示されている手首の装着腕とApple Watchの手首の装着腕を確認して間違っていれば「設定をアップデート」を選択し、合っていれば「OK」を選択します。

手首の向きを確認

3測定を開始する

Apple Watchを装着した腕を机や膝の上に置いてから指をデジタルクラウンに当てると心電図の測定がスタートします。

測定を開始する

4心電図の測定は30秒間

心電図の測定がスタートすると画面に波形が表示されるので30秒待ちましょう。デジタルクラウンから指を離すと1からやり直しです。

心電図の測定は30秒間

5測定結果を確認する

測定結果を確認しましょう。洞調律と表示されれば異常なしです。

測定結果を確認する

6症状を追加する

「完了」をタップして測定を終えるか、「症状を追加」をタップします。

症状を追加する

7症状を入力

激しい鼓動や疲労感、めまいなどの症状を入力して「保存」をタップします。

症状を入力

8測定完了

「完了」をタップしたらApple Watchを使った心電図測定は完了です。

測定完了

5 心電図の測定結果を確認する

1iPhoneに心電図の通知が届く

Apple Watchで心電図の測定が完了するとiPhoneに通知が届きます。通知をタップすると測定結果が表示されます。測定結果をタップしましょう。

iPhoneに心電図の通知が届く

2心電図の測定結果を確認する

心電図の詳細なデータには心電図や心拍数のほかに測定時間が表示されます。

心電図の測定結果を確認する

3医師に渡すためのPDFを書き出す

心電図データを医師に見せたい場合は「医師に渡すためのPDFを書き出す」をタップしましょう。

医師に渡すためのPDFを書き出す

心電図アプリが使えない原因は?

「心電図appにはこの地域では使用できません」と表示されて使えない

Apple Watchだけでなく、iPhoneも最新版のiOSにアップデートしてください。

Apple Watch SE/3/2/1を使ってるけど心電図アプリが使えない

心電図を計測するには、電気心拍センサーを搭載したApple Watchが必要です。お使いのApple Watchは電気心拍センサーがないため、心電図を測定できません。なお、Apple Watch SE/3は不規則な心拍の通知は利用できます。

不規則な心拍の通知をオンにする

1ヘルスケアアプリを開く

ヘルスケアアプリを開いて「ブラウズ」タブをタップします。

ヘルスケアアプリを開く

2カテゴリで心臓を選ぶ

「心臓」を選択します。

カテゴリで心臓を選ぶ

3不規則な心拍の通知を選択

「不規則な心拍の通知」に進む

不規則な心拍の通知を選択

4設定を始める

不規則な心拍の通知の機能説明を読んで「設定」ボタンをタップしましょう。

設定を始める

5設定を進める

「続ける」をタップして不規則な心拍の通知のセットアップを続けます。

設定を進める

6必要情報を入力する

生年月日と過去に心房細動と診察されたことがあるかを選択して「続ける」をタップします。

必要情報を入力する

7心拍通知の仕組みを確認

不規則な心拍の通知に関する仕組みを確認して「続ける」をタップします。

心拍通知の仕組みを確認

8心拍通知の注意事項を読む

「次へ」をタップしながら不規則な心拍の通知に関する注意事項を読み進めて「続ける」をタップします

心拍通知の注意事項を読む

9不規則な心拍通知をオンにする

「通知をオンにする」を選択すると、Apple Watchが心房細動の兆候を検出した時に通知が届きます。

不規則な心拍通知をオンにする

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