Appleが3月に公開したiPadOS 15.4とmacOS Monterey 12.3にて、待望の新機能「ユニバーサルコントロール」を追加しました。
Macに接続しているキーボードとマウスでiPadを操作できるほか、iPadのMagic Keyboardに付いているトラックパッドやキーボードを使ってMacを操作することも可能です。
ユニバーサルコントロールの使い方はとても簡単、なはずですがベータ版ということもあって、自分のMacとiPadでは設定がうまくいかず動作しませんでした。対処方法をいくつか発見したので紹介しましょう。この記事ではユニバーサルコントロールの機能内容や設定方法、使い方をまとめています。
目次
- ユニバーサルコントロールとは?
- ユニバーサルコントロールの対応機種
- ユニバーサルコントロールの使い方と設定方法
- ユニバーサルコントロールでMacとiPadの場所を変更する
- ユニバーサルコントロールが使えない時の対処方法
ユニバーサルコントロールとは?
ユニバーサルコントロールは、1つのキーボードやマウス、トラックパッドを使ってMacとiPadを操作したり、デバイス間で写真をコピーできる機能です。
ミラーリングやMacの作業領域を拡張できるサイドカーと違って、ユニバーサルコントロールは入力デバイスをMacとiPadで共有するだけなので、iPadのディスプレイではiPadOSのアプリケーションを、MacのディスプレイではmacOSのアプリケーションが動作します。
ユニバーサルコントロールのメリットは、マウスやキーボードからできるだけ手を離さずに作業できることと、デバイスごとにマウスやキーボードを用意する必要がないことです。iPadで快適な文字入力ができる「Magic Keyboard」は34,980円以上しますが、ユニバーサルキーボードを利用すれば、1万円以下の安いスタンドカバー「Smart Folio」で快適なタイピングが可能。
なお、ユニバーサルコントロールを利用するには、同じアカウントでiCloudにログインしているMacとiPadを近くに置く必要があります。1台のマウス、キーボード、トラックパッドで操作できるのは最大3台まで。
Macの画面をそのままiPadに映し出す「ミラーリング」やiPadをサブディスプレイとして使用してMacの作業スペースを拡大する「拡張」機能を利用できるサイドカーとの併用も可能です。
ユニバーサルコントロールの対応機種
ユニバーサルコントロールを利用するには、MacをmacOS Monterey 12.3以降に、iPadをiPadOS 15.4以降にアップデートする必要があります。
すべてのMacとiPadで利用できるわけではなく以下の対応機種が必要です。
- 2016年以降に発売されたMacBook
- 2016年以降に発売されたMacBook Pro
- 2018年以降に発売されたMacBook Air
- 2018年以降に発売されたMac mini
- 2017年以降に発売されたiMacとiMac(Retina 5K、27インチ、2015年後期モデル)
- iMac Pro
- 2019年以降に発売されたMac Pro
- Mac Studio
- すべてのiPad Pro
- 第6世代以降のiPad
- 第3世代以降のiPad Air
- 第5世代以降のiPad mini
ユニバーサルコントロールの使い方と設定方法
システム設定から開始する
コントロールセンターから開始する
ユニバーサルコントロールでMacとiPadの場所を変更する
初期状態ではMacが左、iPadが右に設定されていますが、以下の手順で場所を入れ替えることも可能です。
ユニバーサルコントロールが使えない時の対処方法
iPadとMacの距離を近づける
ユニバーサルコントロールを使用するには、互いに10メートル以内に設置する必要があります。隣の部屋にあるMacまたはiPadと接続する場合など、壁を挟むと距離が縮まる可能性があります。できるだけ近くに設置しましょう。
Bluetooth、Wi-Fi、Handoffをオンにする
ユニバーサルコントロールの利用には、設定画面やコントロールセンターからBluetooth、Wi-Fi、Handoffをオンにする必要があります。Handoffをオンにする方法は以下のとおりです。
- 1. 設定画面から「AirPlayとHandoff」に進む
- 2. 「Handoff」のスイッチをオンにする
- 1. 画面左上のAppleアイコンをクリックして「システム環境設定」を選択
- 2. 「一般」に進んで「このMacとiCloudデバイス間のHandoffを許可」にチェックを入れる
インターネット共有(テザリング)をオフにする
インターネット共有(テザリング)がオンになっていると、ユニバーサルコントロールは利用できません。以下の手順でオフにしましょう。
- 1. 設定画面から「インターネット共有」に進む
- 2. 「ほかの人の接続を許可」のスイッチをオフにする
- 1. 画面右上のWi-Fiアイコンをクリックする
- 2. インターネット共有以外のWi-Fiを選択する
iPadのスリープ→画面ロック解除
iPadの電源ボタン、サイドキーを一度押してスリープ状態にしてからロックを解除すると、ユニバーサルコントロールが利用できる場合があります。
Macを再起動する
Macを再起動すると、ユニバーサルコントロールが利用できる場合があります。
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