日本時間6月23日午前2時からApple主催の開発者向けイベント「WWDC 2020」が開催されます。
世界中が注目する基調講演ではiOS 14・iPadOS 14・macOS 10.16・watchOS 7・tvOS 14といった次期OSが先行発表される見込み。新型iMacやMacのARMベースチップセット移行計画が発表される可能性もあります。
基調講演の模様はウェブで配信される予定。この記事ではWWDC 2020で発表される製品や日本語通訳を含めた視聴方法を紹介します。
目次
- ウェブ配信はいつから?
- WWDC 2020を見る方法
- 何が発表される?
ウェブ配信はいつから?
WWDC 2020は日本時間6月23日から27日まで開催されます。最も注目が集まる初日の“スペシャルイベント基調講演”は午前2時から4時まで開催予定です。
基調講演の模様はApple ParkからApple公式サイトやApple Developerアプリケーション/ウェブサイト、Apple TVアプリ、YouTubeで配信される予定。配信終了後はアーカイブが公開されます。
なお、メディア向けに配布された招待状には“ライブ配信”の文字がなかったことから事前に収録した映像が配信されるかもしれません。
Apple公式サイトで見る
WWDC 2020をApple公式サイトで視聴するには配信ページにアクセスすればOK。
推奨される視聴環境はiOS 12以降にアップデートしたiPhone/iPad/iPod touchのSafari、macOS Mojave 10.14以降にアップデートしたMacのSafari、Windows 10のMicrosoft Edge。ChromeやFirefoxなど他のプラットフォームでも視聴可能です(MSE, H.264, AACが必要)
Apple TVで見る
ストリーミングデバイス「Apple TV」を利用すれば、Apple公式の映像をテレビなどの大画面で楽しめます。
推奨される視聴環境は第2世代以降のApple TVで最新のソフトウェアまたはtvOSにアップデートされているデバイス。
現在はAirPlayによるApple TVの視聴が可能ですが、App Storeで公開されているAppleイベントアプリからも視聴できるかもしれません。
- 1. Apple TVを起動
- 2. 「App Store」を選択
- 3. 「検索」をクリックして“Apple”で検索
- 4. 「Apple イベント」をダウンロードする
- 5. 開催時間が近づいたらホーム画面で「Apple イベント」を選択
- 6. 再生ボタンをクリックする
YouTubeで見る
今年はYouTubeでもWWDCの様子が配信されます。最も視聴者数が多くなるかもしれません。リマインダーを登録すれば配信直前に通知が届くため見逃すことなくWWDCが楽しめます。
日本語同時通訳で見る
例年どおりであれば、Apple公式の映像はすべて英語で配信されます。
英語が聞き取れない場合や聞き逃しを防ぐために役立つのが日本語の同時通訳配信。今回もmacwebcaster.comが日本語同時通訳で中継予定です。
同時通訳は音声のみの配信となるため、Apple公式サイトやYouTubeで映像を見つつバックグラウンドでmacwebcastrerの同時通訳を流しておきましょう。
何が発表される?
Appleは、すべてのプラットフォームにおいて今年後半に登場が予定されているエキサイティングで革新的な機能や更新内容についてお伝えします、と案内しています。
プラットフォームとはiOS 14・iPadOS 14・macOS 10.16・watchOS 7・tvOS 14のこと。各OSの新機能やアップデート内容が発表されるのは間違いないでしょう。
今年は以下のようないくつかの新製品の発表も噂されていましたが、直前になってBloombergがソフトウェア中心の発表になると示唆したあと、複数のリーカーが新製品の発表はないと報じています。
MacのARMベース移行計画
現在、Macにはインテル製のプロセッサが搭載されていますが、Appleはソフトバンクグループ傘下のARMからライセンス供与を受けて独自のチップセットを開発してMacに搭載すると報じられています。
アーキテクチャの異なるプロセッサの移行はシステム全体に影響を及ぼすため、対応が必要なサードパーティの開発者にも十分な説明が必要。移行計画を説明する場がWWDC 2020となるようです。
なお、Appleはプロセッサだけではなく独自のGPUやニューラルエンジンも開発中。社内テストでは、インテル製のプロセッサに比べて描画性能と機械学習において大幅な改善が見られたようです。
ARMベースの独自チップを搭載した新型Macは2021年発売と報じられていますが、今年中に登場するといった噂もあります。
新型iMac
WWDCでは新型iMacの発表も噂されています。iMacは1年以上アップデートされていないことから発表に期待が高まっています。
Sonny Dicksonによると、新型iMacにはiPad Proのデザイン言語とPro Displayのようなベゼルを取り入れたデザインが採用されるとのこと。また、T2チップとAMD製のGPU「Navi」を搭載し、Fusion Driveが廃止になると伝えています。
現在、iMacには21.5インチと27インチの画面サイズがラインナップされていますが、23インチの新サイズiMacが登場するとの噂も報じられています。
New iMac incoming at WWDC. iPad Pro design language, with Pro Display like bezels. T2 chip, AMD Navi GPU, and no more fusion drive
— Sonny Dickson (@SonnyDickson) June 9, 2020
紛失防止タグ「AirTag」
以前から6月発表と報じられているAppleの新製品「AirTag」も登場する可能性があります。
AirTagはTileやMAMORINOなどが競合製品にあたる紛失防止タグで、Ultra Wide Bandに対応することで非常に高い精度で紛失した位置を発見できるようです。
タグを付けたサイフやカギから離れるとiPhoneに通知が届くことで紛失を防止できるほか、他のAirTagユーザーが紛失物を発見すると持ち主の連絡先を通知して電話やメッセージで拾った人と連絡が取り合えるとのこと。
あおいカニ氏は開発中のiOS 14からFind My iPhoneのAirTag版であることが予想される「FindMyTag」を発見。AirTag専用のアプリをiPhoneから操作することによってAirTagを管理・操作して紛失物の発見に繋げられるのかもしれません。
Find my Tag pic.twitter.com/cxBvWKPqV0
— あおいカニ🦀 (@blue_kanikama) June 16, 2020
純正高級ヘッドフォン「AirPods Studio」
BeatsブランドではないApple純正のオーバーイヤーヘッドフォンの開発も噂されています。
楕円形のイヤーカップを薄い金属製のアームで繋げたレトロな外観に、左右向きを気にせず装着できる機能性とデザインを実現。カンタンなセットアップを可能にするAirPodsと同じチップセットを搭載するほか、ヘッドフォンを外した時の音楽の自動一時停止・再生に対応し、BoseやBeatsと張り合うようなノイズキャンセリング機能を実現して349ドルで販売と報じられています。
小型のAirPower
2017年に発表されるも、製品基準を満たせず発売中止が発表された「AirPower」
Appleは発売中止後も開発を継続しており今年前半には小型モデルが発売されると報じられています。
現在、AirPowerには大型の「C68」と小型の「C26」の2種類(いずれもコードネーム)が存在していて、WWDC 2020で発表の可能性がある小型の「C26」はデバイスを単体で充電できるモデルのようです。
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