「iOS 8」でキーボードがサードパーティにも解放されると、「ATOK」や「Simeji」といった人気のキーボードアプリがApp Storeに登場して大きな話題になった。
精度の高い文字入力ができることはもちろん、キーボードを利き手側に寄せて表示する「片手モード」によって大画面化されたiPhone 6シリーズ以降のモデルでも片手文字入力できることも人気の要因だろう。
この片手モードがようやく標準のキーボードにも搭載されることがWWDC17で発表された。
iOS 11、利き手側にサっと移動する片手キーボードが追加
WWDC17で大々的に披露されることはなかったが、Appleが公開した1枚のプレゼン資料に「One-handed Keyboard(片手キーボード)」と記載されていた。なお、この資料にはiPhoneだけで画面を録画できる新機能「ScreenRecording」も記載されている。
キーボードの機能は特定の言語を対象として提供されることも多い。実際、文脈に合わせた予測変換や多言語の文字入力などは日本語キーボードでは利用できないが、キーボードの片手モードは日本語キーボードも対応するようだ。携帯電話のように入力できるテンキー入力やキーボードを指ではじくようにして文字を高速に打てるフリック入力でも利用できる。もちろん、QWERTYキーボードにも対応する。
片手モードを利用するには地球アイコンのキーを長押ししてどちらにキーボードを寄せたいか選択すると、利き手側にキーボードが移動するようだ。
iOS 8が公開されてサードパーティ製のアプリが登場した時にいち早くインストールしたが、突如キーボードが表示されなくなったり動作が不安定、さらに入力した文字のサーバー送信などプライバシやセキュリティが気になって使うのをやめてしまった。
また、昨年から大画面の「iPhone 7 Plus」を使っているが、やはり片手での文字入力は指にも頭にもストレスがかかる。標準のキーボードで片手モードが使えるとなれば朗報だ。今年の秋に発売される新型のiPhoneではPlusモデルを選ぶ人も増えるかもしれない。
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