AppleがUSB-C端子を搭載し、フラットエッジの新しいデザインを採用したエントリーモデルの「iPad(第10世代)」を発表しました。
4色のカラフルなボディに、Zoomによるオンライン会議や面接、FaceTimeによるビデオ通話が快適な横向きのフロントカメラを搭載しています。
複数のアプリを同時に表示し、リサイズしたウィンドウを重ねられる新機能「ステージマネージャー」や外部ディスプレイとの接続など、iPadOS 16で強化されたマルチタスキング機能にもフル対応するM1チップを搭載した「iPad Air(第5世代)」との違いが気になる人も多いはず。
この記事では、iPad Air 5とiPad 10の違いを比較して、自分にとってどちらのモデルが最適なのかをまとめています。ぜひ、購入の参考にしてください。
目次
- 1分でわかるiPad Air 5とiPad 10の違い比較
- 価格とストレ—ジ容量
- サイズとデザイン
- 画面の大きさとディスプレイ
- Apple Pencilには大きな違い
- 横向きのフロントカメラ
- バッテリ—と電池持ち
- パフォーマンス
- キーボードアクセサリ
- まとめ:iPad Air 5とiPad 10の選び方
1分でわかるiPad Air 5とiPad 10の違いを比較
スペック | iPad Air 5 | iPad(第10世代) |
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デザイン | ||
カラー | シルバーピンクパープルブルースターライト | シルバーピンクブルーイエロー |
容量と価格 |
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サイズ |
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重さ |
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ディスプレイ |
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チップ |
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メモリ | 8GB | ? |
5G | Sub6 | Sub6 |
バッテリ—容量 | 28.6Wh | ? |
電池持ち |
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メインカメラ |
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メインカメラ (ビデオ撮影) |
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フロントカメラ |
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スピーカー | 2スピーカーオーディオ(横向き) | 2スピーカーオーディオ(横向き) |
セキュリティ |
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コネクタ |
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センサー |
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アクセサリ |
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iOS 16の新機能 |
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価格とストレ—ジ容量
価格が安いのはiPad 10で、Apple公式サイトにおける同じ容量・同じモデル(Wi-Fi/Cellular)の価格差は24,000円です。
ストレ—ジ容量はどちらも64GBと256GBの2種類です。それ以上の容量はiPad Proを選ぶ必要があります。
容量 | iPad Air 5 | iPad 10 |
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64GB |
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256GB |
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サイズとデザイン
iPad 10とiPad Air 5は、どちらもホ—ムボタンのない同じオ—ルスクリ—ンのデザインを採用。側面も背面もフラットでスタイリッシュな見た目です。
ボディの素材は100パ—セント再生アルミニウム。マットなサラサラ質感で指紋が付きにくく、汚れが目立たない素材です。
大きさはどちらもほぼ同じですが、わずかにiPad Air 5の方が薄く、小さい、軽量なボディです。
iPad Air 5はスペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルーの鮮やかな5色。iPad 10はシルバー、ピンク、ブルー、イエローのポップなカラー4色をラインナップしています。
iPad Air 5は高速転送のUSB-C 3.1。iPad 10は?
iPad 10とiPad Air 5は、どちらもUSB-Cを搭載しています
ただし、iPad Air 5には、最大10Gbpsの高速なデータ転送が可能なUSB 3.1 Gen 2が搭載。iPad mini 6にもUSB 3.1 Gen 1(最大5Gb/s)が搭載されているのに対して、iPad 10はUSB 2.0と同じ速度になることが確認されています。
外部ディスプレイとの接続では、iPad 10が最大4K/30Hzまたは1080p/60Hzに対応、iPad Air 5は最大6K解像度、60Hzに対応しています。
スペック | iPad Air 5 | iPad(第10世代) |
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サイズ |
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重さ |
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カラー | シルバーピンクパープルブルースターライト | シルバーピンクブルーイエロー |
画面の大きさとディスプレイ
画面の大きさはどちらも10.9インチ。
狭いスペ—スで利用したり、カフェの小さなテ—ブルでキ—ボ—ドを使って作業するなど、持ち運びやすさを重視サイズ感です。
画素密度はどちらも同じですが、色域はsRGBのiPad 10に対して、iPad Air 5はsRGBよりも25%広い色域をカバーする広色域ディスプレイ(P3)を採用しているため、画質はiPad Air 5の方が優れています。
また、iPad Air 5は反射防止コーティングが施されているため、室内では蛍光灯などの照明、屋外では太陽光などの反射を抑えるため、iPad 10よりも快適に動画の視聴等が可能です。
スペック | iPad Air 5 | iPad 10 |
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画面の大きさ | 10.9インチ | 10.9インチ |
ディスプレイ |
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Apple Pencilには大きな違い
両機種の最も大きな違いの1つがApple Pencilです。
iPad Air 5 – 第2世代のApple Pencilに対応
iPad Air 5が対応する「Apple Pencil(第2世代)」は、マット仕上げですべりにくく転がりにくいボディを採用。iPadの側面に吸着してワイヤレスでペアリングと充電が可能です。
さらに、ペンをトントンと軽く叩くとツールの切り替えが可能です。
iPad 10 – 第1世代のApple Pencilに対応
iPad 10が対応する「Apple Pencil(第1世代)」は、転がりやすい形状になめらかな仕上げが施されたボディにLightning端子を搭載しています。
Lightning端子が搭載されていないiPad 10でペアリングと充電する場合は「USB-C - Apple Pencilアダプタ」が必要。アダプタはApple Pencilに同梱されていますが、iPad 10には同梱されていません。既に第1世代のApple Pencilを持っている場合は別途購入が必要です。
iPad Airは、Apple Pencilが直接触れるカバーガラスと液晶がほぼ一体化したフルラミネーションディスプレイを搭載。ペン先と液晶の距離が小さいことから違和感の少ない書き味です。
どちらもProMotionテクノロジーに対応していないため、Apple Pencilの動きに少し遅れて線や文字が画面に反映されます。
Apple Pencilを頻繁に利用したり、メモだけでなくイラストなども書く場合は、iPad Air 5を選ぶようにしましょう。
横向きのフロントカメラ
メインカメラ、フロントカメラの性能・機能はどちらも同じ。
超広角レンズと機械学習を組み合わせることで、タブレットの前から移動してもユーザーを追従してフレームの中心から外れないように自動調整してくれる「センターフレーム」にも対応しています。
大きな違いはiPad 10に横向きのフロントカメラが搭載されていること。
最上位モデルのiPad Proも含めて、iPadを横向きにした時に右または左にフロントカメラが位置するため、相手と目線が合いにくくリモート面接で使用を敬遠されたり、オンライン授業やFaceTimeによるビデオ通話でもストレスを感じることがあります。
横向きのフロントカメラを搭載したiPad 10では、横向きにした時にフロントカメラが中心に位置するため、相手と目線が合いやすくなります。
エントリーモデルのiPadは学生向けの人気が高く、コロナ禍においてリモート面接が多いことも予想されるため、就活も含めて利用する場合はiPad 10を選ぶのもいいでしょう。
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バッテリ—と電池持ち
電池持ちに影響するのがバッテリー容量と消費電力です。
iPad Air 5のバッテリー容量は28.6Wh、iPad 10のバッテリー容量は不明。発売後に明らかになったら追記します。
消費電力に最も大きな影響を与えるのがディスプレイですが、画面サイズ・解像度・輝度(明るさ)共に同じ。
フルラミネーションディスプレイと色域に違いがありますが、消費電力にどれほどの影響があるのか現時点では不明。発売後の検証結果で明らかになるでしょう。
なお、Appleが公表しているWi-Fiや4G/5G利用時のネットや動画の再生時間は2機種とも同じです。
スペック | iPad Air 5 | iPad 10 |
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バッテリー容量 | 28.6Wh | ? |
Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生 | 最大10時間 | 最大10時間 |
携帯電話データネットワークでのインターネット利用 | 最大9時間 | 最大9時間 |
パフォーマンス
iPad Air 5には、驚異的なパフォーマンスと優れた電力効率によって一日中使える電池持ちを実現するAppleシリコンM1チップが搭載されています。
A14 Bionic/iPad Air 4に比べて、CPUによる基本性能は最大60%高速化され、GPUによるグラフィック性能は最大2倍高速化。16コアのNeural Engineによって先進的な機械学習機能を実現しています。
M1チップを搭載したiPad Air 5では、DUALSHOCK 4を使ってApexモバイルをプレイしたり、RAWデータをAdobe Lightroomを使って編集するのもサクサクでかなりスムーズ。
iPadOS 16の新機能「ステージマネージャー」に対応しているため、1つの画面に複数のアプリを起動できるだけでなく、アプリのウィンドウサイズを自由に変更したり、アプリを重ねて表示可能。
iPadを外部ディスプレイに接続して最大8個のアプリを同時に起動することも可能です。
iPad 10には、iPhone 12シリーズやiPad Air 4と同じA14 Bionicチップが搭載されています。
前世代のiPad 9に比べて、CPUが20パーセント向上し、GPUが10パーセント向上しています。残念ながらステージマネージャーや外部ディスプレイといったiPad OS 16の新機能には対応していません。
キーボードアクセサリ
iPadでレポートを作ったり、ブログを書く時に便利なキーボードアクセサリにも違いがあります。
Magic Keyboard Folio
iPad 10は、キーボード/トラックパッド/スタンド機能付きの「Magic Keyboard Folio」に対応。
2つのパーツで構成される万能デザインのキーボードアクセサリは、深さ1mmのシザー構造のキーボード、14のファンクションキー、Multi-Touchジェスチャーに対応したクリック可能なトラックパッドを備え、角度調整できるスタンドも備えていて、iPadの前面と背面を守ることも可能です。
価格は38,800円です。
Magic Keyboard
iPad Air 5で利用可能な「Magic Keyboard」は、保護カバーとキーボードが一体型になったアクセサリ。
iPad本体のUSB-C端子とは逆側にパススルー充電が可能なUSB-Cポートを搭載することで、左右どちら側からでもiPadを充電できます。
iPadを浮遊させることで長時間の利用でも首が疲れにくいフローティングカンチレバーも特徴の1つ。バックライト付きのキーボードで暗い環境でも快適に文字入力できます。
価格は44,800円。ほかにも27,800円の「Smart Keyboard Folio」に対応しています。
まとめ:iPad Air 5とiPad 10の選び方
iPad 10は、驚異的な性能と効率を実現するA14 Bionicチップを搭載し、超光速通信の5Gに対応。新しいオールスクリーンのデザインとカラフルな全4色で、マスクを着けたままでも快適に画面ロックを解除できる指紋認証 Touchに対応。横向きのフロントカメラでリモート面接やFaceTimeもストレスなく快適です。
一方で、iPad Air 5は、転がりにくくすべりにくいマットなボディに、アダプタ不要でiPadに吸着させてペアリングと充電が可能な第2世代のApple Pencilや、違和感の少ない書き味のフルラミネーションディスプレイ、高速かつ省電力に優れ、iPadOSで強化されるマルチタスキング機能にも対応するM1チップなど、iPad 10に足りないものをほぼすべて備えています。
優れたパフォーマンスと最新のOSバージョンで、より長くステージマネージャーなど豊富な機能で快適なタブレット生活を楽しみたいならiPad Air 5を、動画の視聴やリモート会議、オンライン授業などライトな使い方なら24,000円安いiPad 10がおすすめです。
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