Appleの未発表製品に最も信頼できる人物の1人、BloombergのMark Gurmanが今年発売される新型iPhone(仮称:iPhone 13またはiPhone 12s)に関する最新レポートを公開した。
Mark Gurmanによると、新型コロナワクチン接種が始まってから初めてのiPhone発売で需要増が見込まれることから目標の生産台数が最大20%増加し、2021年は近年を大幅に上回る9,000万台に到達するという。
新型MacBook Proやデザイン一新のiPad miniも今年後半に発売か
iPhone 13シリーズは、前年に発売されたすべてのモデルがアップデートの対象で5.4インチと6.1インチの通常版、6.1インチと6.7インチのプロモデルがラインナップされるとのこと。
コードネームはD16, D17, D63, D64で、昨年は新型コロナウイルス感染拡大による影響で生産能力が大幅にダウンしたことで例年よりも遅い10月発売となったが今年は9月発売に戻るという。世界的な半導体不足についてはTSMCの最大顧客であるAppleは影響を受けないとのこと。
気になるiPhone 13のアップデート内容は昨年よりも緩やかでプロセッサ、カメラ、ディスプレイの強化に重点を置くそうだ。
ディスプレイはコンテンツに応じてリフレッシュレートを切り替えるLTPOディスプレイを4機種のうち少なくとも1機種に搭載。Appleは数年前からApple WatchにLTPOディスプレイを採用しており常時表示モードではリフレッシュレートを落とすことで長い電池持ちを実現している。
さらに、優れた低消費電力と高い応答性を誇るIGZO技術を採用するという。ちなみに、シャープとライカは今夏発売の「AQUOS R6」と「LEITZ Phone 1」に、有機ELとIGZOを組み合わせた新世代ディスプレイPro IGZO OLEDを搭載している。
昨年発売されたiPhone 12シリーズはデザインが刷新されたが今年はほとんど変更されないものの、AppleはフロントカメラとFace IDが配置されるノッチの完全廃止を計画。しかし、今年と来年に発売されるiPhoneはノッチの小型化に留まるそうだ。
カメラは光学ズーム(望遠レンズ)の改善とより高度な動画撮影機能に注力。昨年注力したコンピュテーショナルフォトグラフィ(ソフトウェアによるカメラの画質向上)に大きく影響するチップの進化については現行のA14と同じ6つのコアを搭載するもののアップグレードされるという。
残念ながらディスプレイ指紋認証をテストしているもののiPhone 13シリーズには搭載されない可能性が高いとのこと。新型モデルでもマスク着用時の顔認証の不便さと付き合うことになりそうだ。
Mark Gurmanは今年後半に発売されるApple製品についてM1などAppleのカスタムチップを搭載したMacBook Proやデザインを一新するiPad mini、エントリーモデルのiPad、ディスプレイを刷新したApple Watchなどいくつかの新製品を準備していると伝えている。
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