筆者も含めて多くのiPhone 14 Proユーザーが発売から1年も経っていないにも関わらず、バッテリー性能が大幅に劣化していると訴えていることがわかりました。
手元にあるiPhone 14 Proも発売日の9月16日に購入しましたが、バッテリーの最大容量はすでに91%まで低下しています。これは1年間利用したiPhone 13 Proの最大容量が97%であることを考えると異常な数値です。
バッテリーが急速に劣化した原因は不明
なぜ、iPhone 14 Pro(または14 Pro Max)だけで、こういった現象が報告(1,2,3,4,5)されているのかはわかりません。
9to5Macは、iPhone 14 Proに追加されたディスプレイを常時表示する新機能と、iPhone 13 Proに比べて約2倍にアップした画面輝度の存在を指摘していますが、これらの機能がバッテリーを急速に劣化させる理由がよくわかりません。
バッテリーを劣化させる要因には、充電回数・充電サイクルの増加・充電したままの操作による発熱・100%充電のキープなどが挙げられますが、常時表示ディスプレイや画面輝度アップが充電回数を大幅に増やすものとは思えません。
発売当時から常時表示ディスプレイをオンにしている手元のiPhone 14 Proも、これまでと変わらず1日に1回または2回の充電をしていますが、上でも書いたとおりiPhone 13 Proに比べて大幅なバッテリーの劣化が確認されています。
筆者の環境で大きな違いがあるとすれば、USB-C充電からMagSafeを使ったワイヤレス充電に切り替えたことです。有線充電に比べて発熱しやすいワイヤレス充電はバッテリーの劣化を早めます。
コメント欄やTwitterでリプライ頂いた報告によると、MagSafeを頻繁に使わず、1日1-2回の有線充電でもバッテリーの大幅劣化が確認されているそうです。
iPhoneのバッテリーが劣化するとどうなる?
iPhoneのバッテリーが劣化すると、最大容量が低下して電池持ちが悪化します。さらに、劣化が進むとバッテリーのインピーダンスが増加し電圧が急激に低下、電子部品を保護するためにiPhoneが突然、強制終了します。
この強制終了を防ぐために、iOSではCPUやGPUなどの最大パフォーマンスを意図的に下げる「パフォーマンス管理機能」が存在しています。
ちなみに、Appleはユーザーに通知しないまま、この機能を実装したことによって世界的な問題に発展。最終的に集団訴訟を起こされ、Appleは117億円の和解金支払って解決しています。
- バッテリーの最大容量が低下→電池持ちが悪化する
- 強制終了が増えるor性能が低下する