間違いなくニッチな市場ですが、間違いなく盛り上がりつつある折りたたみスマートフォン。Microsoftも折りたたみ式のボディにデュアルスクリーンを搭載した「Surface Duo 2」を1月11日に日本で発売します。
最も発売に期待がかかるのは、やはりAppleが発売する折りたたみ式のiPhoneです。早ければ2023年発売と報じられていましたが、最新の情報によれば、発売に慎重な姿勢を見せているようです。
折りたたみスマートフォンの市場は極ニッチ
Appleの未発表製品について実績のあるリーカーDylanによると、Appleは折りたたみスマートフォンの開発に“間違いなく”取り組んでいて、現在は複数のプロトタイプをテストしているようです。
しかしながら、折りたたみディスプレイの技術は熟成されたものではなく、多くの妥協点が存在するとのこと。事実であれば近いうちに折りたたみのiPhoneが発売される可能性はかなり低そうです。
さらに、Appleはプロトタイプの開発をする一方で、折りたたみスマートフォンの市場がいっときのものなのか、今後も存在するのかを判断するために市場を観察するなど、発売に慎重になっていると伝えています。
2/3 There are also concerns as to whether foldable smartphones will continue to have a place in the market or will fall into obsolescence. Therefore, Apple is intent on carefully observing the market and improving upon the mistakes of their competitors.
— Dylan (@dylandkt) January 6, 2022
折りたたみスマートフォンは、折り曲げが可能なフレキシブルディスプレイ(または2画面)や耐久性の高いヒンジといったコストの高い部品を必要とし、一般的なスマートフォンに比べて開発の難易度が高く、販売価格も20万円前後が相場になっていることから、多くのユーザーが手を出せるものではありません。
日本国内における2021年スマートフォン販売ランキングの上位10機種に、5万円以上のAndroidスマートフォンが1機種もランクインしていないことを考えると、4倍の価格に設定されている折りたたみスマートフォンは非常にニッチな市場です。
10万円前後のフラグシップスマートフォンを唯一ヒットさせているAppleでも高額な折りたたみiPhoneを成功させることはカンタンではなく、慎重になることは不思議な話ではありません。
Androidやアプリから存在が確認されていた折りたたみスマートフォンの「Pixel Fold」についても、十分な競争力を持たない、つまり売れないとGoogleが判断したことから発売の中止を決定したと報じられていました。
なお、これまでに報じられている折りたたみiPhoneの噂はバラバラでまったくまとまっていません。
画面サイズについては7.3〜7.6インチ、または7.5〜8インチ、さらに6〜8インチと噂されているほか、画面はSurface Duoのような2枚式で真の折りたたみではないとの報道もあれば、折りたたみ式のディスプレイを開発しているとの噂もあります。現時点では確からしい情報は「折りたたみiPhoneが出るかもしれない」といった具合です。
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