4月16日、2020年春の新型iPhoneとして「iPhone SE」(第2世代)が発表されました。
SIMフリー版は発表からわずか1日後の4月17日(金)21時から予約受付がスタートしますが、購入するか迷っている人も多いはず。この記事では「iPhone SE」(第2世代)と「iPhone 11」にどういった違いがあるのか比較します。
目次
サイズ
「iPhone SE」(第2世代)と「iPhone 11」はサイズが大きく異なります。
両方とも片手に収まるサイズですが、快適に片手操作できるのは「iPhone SE」(第2世代)です。「iPhone 11」でも片手操作ができないことはありませんが、快適な片手操作はできません。
サイズだけでなく重さにも違いがあります。「iPhone SE」(第2世代)の148gに対して「iPhone 11」は194g。46gもの違いがあります。重さによって片手操作だけでなくゲームをプレイしたり、動画を見る時に腕が疲れやすくなります。
片手操作できるかどうかでどちらを購入するか迷っている場合はApple Storeや家電量販店で実際に試してみることをオススメします。
- 縦幅: 138.4mm
- 横幅: 67.3mm
- 厚さ: 7.3mm
- 重さ: 148g
- 縦幅: 150.9mm
- 横幅: 75.7mm
- 厚さ: 8.3mm
- 重さ: 194g
デザイン・カラー
ノッチ付きディスプレイの「iPhone 11」に対して「iPhone SE」(第2世代)は上下に分厚いベゼルを備えています。ベゼルは全カラー通じて黒色です。
ベゼル:ディスプレイの周りにあるフチのこと
両方とも耐久性の高いガラスと航空宇宙産業で使われているものと同じグレードのアルミニウムを組み合わせたボディを採用。背面は「iPhone SE」(第2世代)がシングルレンズのためスッキリしたデザインになっています。
カラーバリエーションは「iPhone SE」(第2世代)がホワイト、ブラック、(PRODUCT) REDの3色、「iPhone 11」はイエロー、グリーン、パープルを加えた6色展開です。
- ボディ
- ガラスとアルミニウム
- カラー
- ホワイト
- ブラック
- (PRODUCT) RED
- ボディ
- ガラスとアルミニウム
- カラー
- ホワイト
- ブラック
- イエロー
- (PRODUCT) RED
- グリーン
- パープル
ディスプレイ
「iPhone 11」は“業界最先端で最も正確な色を反映する”Liquid Retina HDディスプレイ、「iPhone SE」(第2世代)は“業界最高レベルの色の正確さを提供”するRetina HDディスプレイを搭載しています。いずれも有機ELではなく液晶です。
Appleの表現をそのまま受け取ると「iPhone 11」が大きく優れていることになりますが、実際に見比べてみるとiPhone 11 ProおよびiPhone 11 Pro Maxの有機ELと液晶ほどの差はありません。
上下に分厚いベゼルがなく画面サイズも大きい「iPhone 11」の方が画面占有率が高いため、没入感が高く迫力のある映像体験が楽しめます。
画面の操作方法も大きく異なります。「iPhone SE」(第2世代)はタッチ操作に加えてホームボタンで操作できますが、ホームボタンが廃止された「iPhone 11」はジェスチャーで画面を操作することになります。
- 4.7インチ
- Retina HDディスプレイ(液晶)
- 解像度
- 1,334 x 750ピクセル
- 326ppi
- コントラスト比
- 1,400:1
- 操作方法
- タッチ+ホームボタン
- 6.1インチ
- Liquid Retina HDディスプレイ(液晶)
- 解像度
- 1,792 x 828ピクセル
- 326ppi
- コントラスト比
- 1,400:1
- 操作方法
- ジェスチャー
カメラ・オーディオ
結論から言えばメイン/フロントカメラともに「iPhone 11」が圧倒的に優れています。
「iPhone SE」(第2世代)はシングルカメラながら一眼レフカメラのように背景をぼかせるポートレート撮影に対応していますが、景色をダイナミックに撮影できる超広角レンズを利用できず、夜景を明るく撮影できる「ナイトモード」にも対応していません。ビデオ撮影においてはズームに合わせてサウンドが大きくなる「オーディオズーム」にも対応していません。
フロントカメラは画素数と暗い部分は黒つぶれせず、明るい部分は白飛びしないHDRの性能が劣る上、4K動画撮影やスローモーションビデオ、アニ文字/ミー文字が利用できません。
オーディオでは「iPhone 11」が空間オーディオとDolby Atmosに対応することで、あらゆる音が臨場感のあるサウンドで楽しめます。「iPhone SE」(第2世代)は通常のステレオ再生なので音質も大きく劣ることになります。
カメラとオーディオを重視する場合は「iPhone 11」がオススメです。
メインカメラ
- シングル12MPカメラ
- 広角
- ƒ/1.8絞り値
- 光学式手ぶれ補正
- ナイトモード非対応
- ポートレート対応
- 超広角
- なし
- ズーム機能
- 光学ズームアウト不可
- 最大5倍のデジタルズーム
- True Toneフラッシュ
- デュアル12MPカメラ
- 広角
- ƒ/1.8絞り値
- 光学式手ぶれ補正
- ナイトモード対応
- ポートレート対応
- 超広角
- ƒ/2.4絞り値
- ズーム機能
- 2倍の光学ズームアウト
- 最大5倍のデジタルズーム
- より明るいTrue Toneフラッシュ
フロントカメラ
- フロント7MPカメラ
- 自動HDR
- ビデオ拡張のダイナミックレンジ: X
- ビデオ手ブレ補正: 映画レベル(720p/1080p)
- 4Kビデオ: X
- 1080pビデオ: 30fps
- フロント12MPカメラ
- スマートHDR
- ビデオ拡張のダイナミックレンジ: 30fps
- ビデオ手ブレ補正: 映画レベル(4K/720p/1080p)
- 4Kビデオ: ○
- 1080pビデオ: 30fps、60fps
オーディオ
- ステレオ再生
- Dolby Atmos: X
- 空間オーディオ再生
- Dolby Atmos: ○
セキュリティ・Apple Pay
「iPhone 11」の顔認証“Face ID”に対して「iPhone SE」(第2世代)は指紋認証“Touch ID”を搭載しています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でマスクが欠かせない状況ですが、マスクをつけた状態で画面ロックを解除したり、Apple Pay決済時に顔認証はできません。指紋認証ならばマスクを外さず、ずらすことなくそのまま利用できるため、利便性は指紋認証の方が優れています。
なお、両方ともFeliCaを搭載しているため、Apple PayにてSuicaやQUICPay、IDを利用してワンタッチで支払いができます。
- 第2世代Touch ID
- Apple Pay
- FeliCa
- Face ID
- Apple Pay
- FeliCa
電池持ち・バッテリー
スマートフォンを購入するときに最も重視する項目で常に上位にランクインする「電池持ち」
ビデオ再生、ビデオストリーミング、オーディオ再生いずれを取っても「iPhone SE」(第2世代)よりも「iPhone 11」の方が電池持ちが数段良くなっています。
いずれもワイヤレス充電と高速充電に対応しています。ただし、iPhoneの高速充電には「USB-C – Lightningケーブル」と「18W USB-C電源アダプタ」が必要になりますが、いずれもパッケージに同梱されていないため、別途購入する必要があります。
- iPhone 8とほぼ同じ電池持ち
- ビデオ再生: 最大13時間
- ストリーミング: 最大10時間
- オーディオ再生: 最大40時間
- 30分で最大50%の高速充電
- ワイヤレス充電
- 同梱物
- Lightning – USBケーブル
- 5W USB電源アダプタ
- iPhone XRより最大1時間長い電池持ち
- ビデオ再生: 最大17時間
- ストリーミング: 最大18時間
- オーディオ再生: 最大65時間
- 30分で最大50%の高速充電
- ワイヤレス充電
- 同梱物
- Lightning – USBケーブル
- 5W USB電源アダプタ
防水
防水性能は「iPhone SE」(第2世代)のIP67等級に対して「iPhone 11」はIP68等級の防水・防塵に対応しています。
目安として「iPhone SE」(第2世代)は水深1メートルに最大30分間、「iPhone 11」は水深2メートルに最大30分間浸かっても本体内部に水滴が侵入することはありません。
なお、「iPhone SE」(第1世代)は防水・防塵に非対応です。
- 防水等級: IP67
- 水深1メートルで最大30分間
- 防水等級: IP68
- 水深2メートルで最大30分間
パフォーマンス
「iPhone SE」(第2世代)、「iPhone 11」ともに“スマートフォンの中で最も高速”な「A13 Bionic」チップを搭載しています。
A12 Bionicに比べて処理性能・描画性能・ニューラルエンジンともに最大20%高速化され、最大40%の低消費電力化を実現。新たにCPU用の機械学習アクセラレータを搭載することでCPUは毎秒1兆回超の演算処理が可能になりました。
「iPhone 11」のメモリは4GB、「iPhone SE」(第2世代)のメモリは3GBです。メモリの容量が少ないと複数のアプリを起動している時に画面の状態が保持されなかったり、動作がもたついたります。例えば、ゲームをプレイしている途中にカメラで写真を撮影してゲームアプリに戻ってくると、さっきまで表示されていた画面ではなく起動画面が表示されることがあります。
「iPhone 11」には、U1チップが搭載されていて数センチの誤差で位置情報を検出できるウルトラワイドバンド(UWB)機能に対応していますが、「iPhone SE」(第2世代)はチップ自体が搭載されていません。
現時点でU1チップを利用した機能はAirDropの際に相手の方向にiPhoneを向けると共有相手が自動で認識されるだけですが、iOS 14ではiPhoneをカバンやポケットから取り出さずに車の鍵を開けてエンジンもかけられる新機能「Car Key」に2020年対応予定です。
また、将来的にはAppleが開発中の紛失防止タグと連携して非常に優れた精度で紛失物を探すことができると報じられています。
- A13 Bionic
- RAM: 3GB
- U1チップ: X
- A13 Bionic
- RAM: 4GB
- U1チップ: ○
販売価格・ストレージ
ストレージは「iPhone SE」「iPhone 11」ともに64GB/128GB/256GBの3種類をラインナップします。ストレージの容量が大きいほど、たくさんの写真や動画、アプリを保存できます。Apple公式サイトの税別価格は以下のとおりです。
「iPhone SE」(第2世代)の価格
64GB | 128GB | 256GB | |
---|---|---|---|
端末価格 | 初月: 円 2ヶ月目〜: 1,948円 (44,800円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 2,165円 (49,800円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 2,643円 (60,800円) |
割引サポート | -0円 (-ikkatsu円) | -0円 (-ikkatsu円) | -0円 (-ikkatsu円) |
実質支払額 | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 1,948円 (44,800円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 2,165円 (49,800円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 2,643円 (60,800円) |
「iPhone 11」の価格
64GB | 128GB | 256GB | |
---|---|---|---|
端末価格 | 初月: 円 2ヶ月目〜: 3,252円 (74,800円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 3,470円 (79,800円) | 初月: 円 2ヶ月目〜: 3,948円 (90,800円) |
割引サポート | -0円 (-ikkatsu円) | -0円 (-ikkatsu円) | -0円 (-ikkatsu円) |
実質支払額 | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 3,252円 (74,800円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 3,470円 (79,800円) | 初月: 0円 2ヶ月目〜: 3,948円 (90,800円) |