Appleが今月18日にiPhone SE(第3世代)を発売しました。最も手ごろな超光速通信5G対応のiPhoneとして人気機種になると予想されましたが、Appleが想定していたよりも需要がなく、早くも生産数を2割減らすように指示したと報じられています。
Appleの情報に詳しいMing-Chi Kuoは、中国・上海市で2区域に分けた交互ロックダウンが開始された件について、iPhone SE(第3世代)の生産については影響はないとしつつも、需要そのものが予想より低く、2022年の出荷予測を当初計画から約1,000万台減らし、1,500〜2,000万台に修正したとレポートしています。
iPhone SE(第3世代)は発売から約10日しか経っていないにも関わらず、Apple公式サイトでの配送ステータスは「在庫あり」の状態。同日発売されたiPad Air(第5世代)は2〜3週間となっていることからも需要が低迷していることがわかります。
Shanghai lockdown doesn't affect the iPhone SE production. However, the new iPhone SE demand is lower than expected (the delivery status "in stock" as one of the proofs), and I cut my shipment estimation in 2022 to 15-20M (vs. 25-30M previously).
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) March 28, 2022
日本経済新聞も2022年4〜6月におけるiPhone SE(第3世代)の生産台数予測を当初の計画から2割減らす計画と伝え、昨年に第3世代の新型モデルを発売し、7,680万台を出荷したフルワイヤレスイヤホンのAirPodsについても計画していた生産台数を通年で1,000万台以上減らすと報じています。
理由についてはロシアのウクライナ侵攻に伴うデジタル家電の上限に対する警戒のほか、部品不足も影響しているとのこと。
iPhone SE(第3世代)は、前世代のデザインを継承しつつiPhone 13の背面と同じガラスを表裏に搭載したことで耐久性が向上。上位モデルのiPhone 13シリーズと同じチップセットA15 Bionicを搭載することで、操作性の大幅な改善はもちろん、カメラが高度な機械学習によって画質を改善する「Deep Fusion」に対応。
SEシリーズとして初めて超高速通信5Gもサポートし、バッテリー容量も10%以上増量した最新モデルです。
見た目の変化など、前作から大きなアップデートがなかったことから即効性のある需要はないものの、ミドルレンジのAndroidに対抗するiPhoneとして長期的には売れていくのではないでしょうか。
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