「iPhone X」の発売から1週間がたった。レビュー記事で書いたとおり“スマホの未来”を感じる数々の新しい体験に触れられる魅力的なスマートフォンだ。
ただ、コントロールセンターの起動が難しいなど小さな不満点も多数ある。Appleはそういった不満点を今後アップデートで改善し、さらに今できないことも可能にする計画があるようだ。
ジョナサン・アイブ「今はできないことも12ヶ月後には可能になるはずだ。」
Appleの最高デザイン責任者、ジョナサン・アイブはWallpaper*のインタビュー記事でこう答えている。
“「iPhone X」の並外れたところはソフトウェアによって機能が決定づけられるところにある。今後はアップデートによって変化し、進化していく。今はできないことも12ヶ月後には可能になるはずだ。”
ワイヤレス充電のスピードアップ、画面の不具合もアップデートで
「iPhone X」に感じる不満の多くはホームボタンが廃止されたことによって追加されたジェスチャー操作かもしれない。例えば、「iPhone X」でコントロールセンターを起動するには画面上部にあるステータスバーの右側を下方向にスワイプする必要がある。縦長になったディスプレイでコントロールセンターをスムーズに起動することは非常に難しい。
こういった新しいジェスチャー操作による不満点は今後のアップデートで改善される可能性があるということだ。さらに、Appleは急激な温度変化によって「iPhone X」のタッチパネルが数秒ほど反応しなくなる不具合もアップデートで解消すると案内している。“そんなものがソフトウェアアップデートで直るの?”という疑問の声が多く寄せられたが直るのだろう(温度検知のバグであれば当たり前だが)。ワイヤレス充電の充電時間を短縮するアップデートが年内に配信されることも忘れてはいけない。
発売後も楽しませてくれる「iPhone X」
別のインタビュー記事ではAppleのハードウェア担当副社長ダン・リッチオがこう答えている。
“「iPhone X」が2018年に販売予定だったが、多くのハードワークと才能、勇気によって今年提供できた”
Appleのエンジニア達は相当な無理をして「iPhone X」を開発し、2017年の発売にこぎつけたようだ。伸びしろを残していることを未完成品と言えばそれまでだが、驚異的なスピードでアップデートが適用されていくiPhoneの場合、発売日にすべての機能が揃っている必要はないだろう。「iPhone X」は、発売直後だけではなく、これから1年に渡って新体験を提供してくれそうだ。
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