MMD研究所が「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」を実施し、調査結果を公開した。
調査は今年注目を集めたスマホ決済にも及んでいて、利用経験者が45%に到達していることや利用率トップが「楽天Edy」になったことが確認できる。
100億円還元中の「PayPay」はキャンペーン開始前でランクインなし
「2018年版:スマートフォン利用者実態調査」の調査期間は2018年10月31日〜11月1日。15歳〜59歳の男女2,718人を対象に調査を実施した。
現在利用しているスマートフォン決済(コード決済だけでなく電子マネーを含む)の調査項目では25.6%で「楽天Edy」がトップとなり、2位に22.2%の「nanaco」、3位に19.2%の「WAON」といった非接触決済サービスが上位に名を連ねた。
今年になって多くの企業がサービスを開始し注目を集めたQRコードやバーコードを提示またはスキャンするコード決済では14.6%の「楽天Pay」がトップ。次いで13.0%の「LINE Pay」となっている。100億円あげちゃうキャンペーンで大きな注目を集めている「PayPay」は10月5日からサービスを開始しているが、キャンペーンの発表が11月下旬ということもあって今回の調査には名前が上がっていない。来年以降の調査では確実に名前があがりそうだ。
なお、交通系電子マネーの「モバイルSuica」やドコモが提供する「iD」、Apple Payや今年10月からGoogle Payでも利用可能になった「QUICPay」の利用率は楽天PayやLINE Payを下回る結果になった。
出典元: MMD研究所
利用率が伸びている決済サービスは?
今年から使い始めたスマホ決済サービスについては21.4%が今年から使い始めたスマホ決済サービスがあると答えている。トップとなったのは老舗と言える「楽天Edy」(19.1%)。今年11月1日時点で全国58万カ所以上の店舗が対応するなど対応店舗が豊富で、楽天ポイントを買い物とチャージで2重で貯められ、支払いにも利用できることが要因となっているのではないだろうか。2位の「楽天Pay」も支払いに楽天ポイントが利用でき、支払額に応じて0.5%(ネットショッピングは1%)の楽天ポイントが貯まるサービスだ。
初出時、楽天Edyの対応店舗数に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
3位は13.9%の「LINE Pay」となった。LINE Pay自体は2014年にスタートした決済サービスだが、今年6月から利用額に応じてポイント還元率が最大2%まで上昇する「マイカラー」を導入して話題に。2019年7月末まではコード支払いに限ってLINEポイントの還元率に3%が上乗せされるため、最大で5%の還元を受けることができる。さらに、スターバックスでのLINE Pay導入が発表されるなど、今後も注目のサービスとなっている。
出典元: MMD研究所