Appleが今年秋に発売する3つの新型iPhoneのうち、6.1インチの液晶ディスプレイを搭載する低価格モデルは鮮やかなカラーがラインナップされるとアナリストがレポートしていたが、新たに最も確度の高い情報を伝えるアナリストがオレンジやブルー、レッドといった5色展開になると伝えている。
「iPhone 5c」の低価格×多色展開再び?
KGI証券のアナリスト、Ming-Chi KuoによればAppleは今年秋に発売する新型iPhoneで多色展開を考えているようだ。
6.1インチの液晶ディスプレイを搭載したモデルはグレイ、ホワイト、ブルー、レッド、オレンジの5色がラインナップされるという。9to5Macはレッドが(PRODUCT)REDか判断できないと伝えた。
6.1インチモデルは顔認証「Face ID」やベゼルレスのディスプレイが採用されるものの、ディスプレイは液晶でカメラはポートレート撮影に対応しないシングルカメラで画面を深くプレスすることで各ショートカット機能を操作できる「3D Touch」非搭載といった廉価版でKuoは販売価格が550ドル〜750ドル(おそらく日本では約62,000円〜約84,000円)に設定されると予測している。
「多色展開」と「低価格」の組み合わせは2013年に発売された「iPhone 5c」を彷彿とさせる。“これまでで最もカラフルなiPhone”として登場したiPhone 5cは、ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、ホワイトの鮮やかなポリカーボネート製ボディを採用。指紋認証のTouch IDが搭載されないなどハイエンドなiPhone 5sに比べて低性能・低機能な廉価モデルとして登場したが、売れ行きはイマイチで今では失敗の烙印が押されている。
今年5月にRosenblattのアナリスト、Jun Zhangが「上位モデルと下位モデルを明確に区別する必要があり、カラーバリエーションがそのひとつになる」と最初にレポートしたが、差別化要素は既に多数あり、過去の失敗作を真似るようなことをするだろうか?=怪しい予測とされていたが、Kuoのレポートが登場したことで信ぴょう性が一気に上がったことになる。
なお、今年2月にBloombergが報じていた新色ゴールドが6.5インチの有機ELディスプレイを搭載したハイエンドモデルにラインナップされ、ブラック、ホワイト、ゴールドの3色展開になるという。中国をはじめとしたアジアで人気のあるゴールドはiPhone Xで投入される予定で生産上の問題から見送りになっていた。ゴールドがどのようなカラーになるかはFCCが公開した実機写真からある程度は予測ができる。