NothingのカールペイCEOが次期スマートフォン「Nothing Phone (2)」を発売すると明言しました。発売時期は2023年後半です。
昨年、Notingは背面が光るGlyphインターフェースを搭載した「Nothing Phone (1)」を7月に発売。強烈なインパクトを与えた1台は日本を含めた世界中から大きな注目を集めて50万台を売り上げました。これは同社が販売する3つの商品の累計販売台数の半数です。
競合に比べて最大4倍もiPhoneからの乗り換え率が高いスマートフォンの次期モデルについてカールペイCEOは、アメリカのキャリアと新しいスマートフォンの販売交渉を行なっていると明かしていました。
実店舗の世界展開も計画
Nothing Phone (1)は世界中から注目された1台でアメリカもその1つ。しかしながら、キャリアの独自カスタムをサポートするために多くの技術サポートが必要など、開発体制が十分でなかったことを販売できなかった理由に挙げていました。
Nothing Technologyによれば、従業員数は176人から433人まで増加。Nothing OSの開発当初、正社員エンジニアがたった5人しかおらず、満足に人を集めることもできなかったため開発を外注していましたが、Nothing OS 1.5/Android 13では、外注していたOEMの古いコードを内製コードに総入れ替えしています。
開発体制が整ったことでカールペイは「今ならできる」と判断してアメリカでの販売を決断したようです。
Nothingは2024年に黒字化を目指しており、メガ市場であるアメリカでの成功は目標達成に欠かせないものでしょう。Nothingイヤホンの売り上げの1/3はアメリカが占めているということでブランドの認知度・評価は高くそれなりの成功は約束されているように見えます。
INVERSEのインタビューでは、イギリス・ロンドンに続いて実店舗の世界拡大を目標にし、アメリカでのオープンも視野に入れている(ただし無理はしない)と語っています。
実店舗をオープンするには商品点数が足りないような気もしますが、カールペイもその必要性を感じているようなので、今年はNothing Phone (2)以外にも新商品が登場するかもしれません。
Nothing Phone (2)についてカールペイは多くを語っていません。
ヒントはNothing Phone (1)よりも“プレミアム”なスマートフォンになること、ソフトウェアに注力することです。
中価格帯の製品だったNothing Phone (1)に対して、プレミアムになる次期スマートフォンはiPhone Pro、Galaxy Ultra、Pixel Proと競合するように聞こえ、搭載するチップセットはSnapdragon 8 Gen2など最高グレードになることを期待できます。
インタビュアーが確認したところカールペイは製品にかける思いの大きさはPhone (1)もフラグシップ級だったことからNothing Phone (2)をフラグシップと呼ぶのは避けたいとコメントしています。捉え方が難しいですが、製品のグレードが上がることを暗に認めたようにも思えます。
Glyphの形状変更もカンタンに予想できますがどうでしょうか。
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