フェリカネットワークスが新しい共通ポイントサービス「おサイフマイル」を発表した。
SuicaなどのFeliCa対応の決済サービスを利用するとおサイフマイルが貯まり、各サービスが提供するポイントに交換できる。
利用率でQRコードに大差。おトク感改善でユーザー獲得
おサイフマイルは、対応サービスを利用するとマイルを獲得できる共通ポイントサービス。Suica・楽天Edy・WAON・nanacoのおサイフケータイに対応した4サービスで、決済するだけでマイルが貯められる。
日本経済新聞によれば、QUICPayやiDの対応も検討しているという。2020年春に開始予定の「モバイルPASMO」の対応にも期待したい。
マイルを貯める方法は3つ。1つは対応サービスを利用した還元(100円につき1マイル)。2つ目は毎月の電子マネー利用種別数に応じたマイルの付与。3つ目は毎月の獲得マイル数に応じてランク付けされ、上位ユーザーにマイルが付与される。
おサイフマイルとは別に各サービスのポイントを獲得することも可能。つまり、ポイントの2重取りができる。
貯まったマイルは1,000マイルごとに100円分のポイントまたは電子マネーとして交換可能。交換先はJRE POINT(Suica)、楽天Edy、WAONポイント、nanacoポイントの4つ。
まずはトライアルからスタートする。2月12日から3月10日まで最大1万人の参加者を募集。4月1日から6月30日までトライアルが実施される。
MMD研究所が2019年12月に実施した調査によれば、昨年10月の消費者還元事業の開始前後において、PayPayなどQRコード決済の決済利用が10%も増加したのに対して、Suicaなどスマホ非接触決済は2.1%の増加に留まった。「この1ヶ月で利用しているキャッシュレス決済について」では、QRコード決済の18.2%に対してスマホ非接触決済は5.6%と大差を付けられている。
かざすだけで決済できるなど利便性で優れるものの、中小規模の対応店舗数やおトク感で劣るスマホ非接触決済。新しい共通ポイントサービス「おサイフマイル」によっておトク感を改善してユーザー獲得を狙うようだ。
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