Googleは昨年12月に配信したアップデートで高性能AIモデルGeminiをPixel 8 Proに導入しました。
Geminiはデータセンサーからスマートフォン上で動作する3種類に分かれていて、Pixel 8 Proに導入されたGemini Nanoは最も小規模ながらオンデバイスで動作するため、セキュリティやプライバシーへの懸念が少ないことが特徴です。
オンデバイスで動作することから、それなりの処理能力が必要になることもあってGoogleの生成AIチームはハードウェアの制限ーーつまり処理能力が足りないとしてPixel 8へのGemini Nano搭載を見送っていました。
その結果「7年間のアップデート保証は嘘だった」などと、ユーザーの不満が増大したこともあるのか、結局Googleは提供を決めたようです。
小容量のメモリでも動作可能に
Googleは異なるメモリスペック(Pixel 8 Proは12GB、Pixel 8は8GB)で大規模な言語モデルを動作させると、異なるユーザー体験を提供する可能性があることからPixel 8でテストや検証を行ってきたと説明しています。
その結果、少ないメモリでも体験を大きく損なうことなくGemini Nanoを動作させる方法を見つけたようです。
搭載時期については次のFeature Dropアップデートになるようです。おそらく6月に提供されるでしょう。
Gemini Nanoが導入されることで、レコーダーアプリで記録した音声のAI書き起こし、会話の内容を汲み取って返信内容をAIが提案するスマートリプライ機能、文章のトーンをAIが調整してくれる文章マジックが利用できます。
ただ、残念ながらいずれの機能も日本語には対応していません。
コメントを残す