ポケモンGOを開発する米ナイアンティックとポケモンが、11月7日に一定速度以上での移動中はポケストップでのアイテム回収ができなくなるよう仕様を変更したことが明らかになりました。
ポケモンGO、電車で移動中も操作制限の対象に
毎日新聞によると、ポケモンGOは10月に一定の速度を超えて移動する最中はポケモンが出現しないように変更を加え、さらに11月7日には一定の速度以上での移動中にポケストップでのアイテム回収もできなくなる速度制限の変更を加えたとのこと。なお、制限にかかった場合は「もう少し時間をおいてください」と表示されます。
“一定の速度”は明らかにされていませんが、これまで規制対象外になっていた電車での移動中も規制対象になっていることから確実に規制が強化されているようです。
スマートフォン(スマホ)向けの人気ゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」を開発、運営する米ナイアンティック社とポケモン社(東京都港区)は7日、一定の速度以上で移動中は、ゲームに必要な道具を手に入れる「ポケストップ」と呼ばれる場所での操作ができなくなるよう仕様を変更した。ポケモンGOは7月下旬の配信開始以来、自動車を運転しながらの操作に伴う交通事故が相次いでいる。今回の対策により、電車内や車の助手席に乗っている場合も含め、一定の速度以上での移動中は、ゲームの主要な操作はできなくなった。
ポケモン社によると、今回の変更は世界一斉の実施だが、制限する速度など詳細な仕様は明らかにしていない。10月にも一定の速度を超えて移動する最中はポケモンが現れないよう変更していたという。
- 引用元
- 毎日新聞
ポケモンGO、配信開始から3件の死亡事故が発生
7月の配信直後に車やバイク、自転車を運転しながらポケモンGOをプレイして起きた交通事故が6日間で36件も発生し、取り締まり件数は406件にものぼりました。
その後、8月には運転中にポケモンGOをプレイしていた五王被告が女性2人をはね、うち一人を死亡させる事故が発生。同月には同じように20代会社員の男がはね、意識不明となっていた女性1人が死亡。さらに10月には川合容疑者が小学4年の男児をはねて死亡させるなど、これまでに国内で3件の死亡事故が発生しています。
死亡した男児の父親は運転中の操作が一切できないような対策を運営会社に求め、事故が発生した愛知県一宮市は車だけではなく、道路上では歩行者と自転車も移動中の操作制限を設けるよう要請する方針を明らかにしました。
ポケモンGOもこれまでの事故を受けて対策をしなかったわけではなく、運転中には操作をやめるよう注意する画面を追加し、一定の速度以上で移動中はプレイ内容を制限するなど、複数回制限を強化してきたものの一部ユーザーの悪質性は変わらず、ながら運転・ながらプレイによる交通事故が後を絶ちません。
これらの事故はポケモンGOが直接的な原因ではなく、あくまでも一部ユーザーによる非常に悪質なプレイ内容が原因で別のゲームアプリやナビアプリでも起こり得る事故ですが、「移動」が大部分を占めるポケモンGOのゲーム特性上、ほかのゲームよりも厳しく規制せざるを得ないのかもしれません。
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